人民新聞オンライン[投書] 言わせて聞いて第1270号

[投書] 言わせて聞いて第1270号

アメリカ刑務所、いまだ手紙類のやりとりを妨害中●米国・城崎勉

Season's Greetings!

当局による私への郵便物妨害は相変わらずで、一時的に（やや）緩和したかと思うとまた引き締め強化、そんな中で貴紙の欠号（行方不明）は多数、でも私は全く平気。大幅遅れの情報にすばらしいものがあるし、なによりも世界情勢がすばらしい！この国（唯一の超大国）ではイラクの情勢をヴェトナムでのテト（攻勢）以降にたとえ、撤退をどう行うのか等を云々。ブッシュ政権はその失敗を取り繕うために、イラクの三分割案やら、首相のすげかえやら、シリア・イランへの圧力やらを公言。でもそれは、より一層のボロ、混乱を招くことになっています。

対して、人民の側は帝国主義側の姑息な策動を見抜き、いろんな領域でそれらを打ち破っています。レバノン人民の闘い、ハバナでの非同盟諸国首脳会議、国連総会でのチャベェス・ヴェネズエラ大統領のすばらしい演説、ラテンアメリカ諸国での人民の勝利等々はそうした一端。

悲しいことに日本では右翼が台頭、人民の側もその論調にからめとられている有り様で、外から見ている私にはなんとも歯痒いばかり。でも、そうした否定的現実は必ず変わるものと確信しています。そして、〇七年はまさにそうした反転の年となるでしょう。

希望の年に、改めて連帯の挨拶を。　　　（一二月五日）

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【編集部より】

米国・テキサス州バーモント連邦刑務所に在監中の城崎さんからの「新年あいさつ」が届いた。昨年五月一五日号で紹介したように、郵便物の送付・受け取りに関して、当局からの嫌がらせがなされている。

昨年は、「新年あいさつ」が編集部に届いたのが五月中旬だったから、今回はいくらか嫌がらせの期間が短縮されてはいる。それでも、刑罰を超えた、不必要な「加重された虐待」であることに変わりはない。

アメリカ政府は、城崎さんへの交通制限を直ちに止めよ！

岐阜刑は受刑者処遇法の「人権尊重」の精神守れ●岐阜刑・北谷隆

私は一月末に大拘から岐阜刑に移送になった。

昨年五月に「受刑者処遇法」が施行されて、すでに一〇ヵ月目になろうとしているが、当所の「所内生活の心得」が旧「監獄法」下のまま、何の不可思議もなく温存されている。

この「心得」は、受刑者が「当所で生活する上で、知っておかなければならないこと、守らなければならないことを法令に基づいてまとめたもの」で、「教科書の役目を果たす」ものだから、「いま作成中」の説明では納得できない。

大拘では新法の執行に併せ、新しい内容の「心得」が全員に配られていた。岐阜刑所長、及び上級庁の不作為責任は免れない。

例えば、懲罰の種類に「七日以内の減食」が存在し、この「減食罰」は憲法三六条「残虐な刑罰」として、最高裁でも禁止の判決が出されているしろものだ。「受刑者の人権を尊重」するという新法の精神に、明らかに反しているが、当所は知らぬ顔の半兵衛だ。