[投書] 言わせて聞いて第1266号
共産党・正森成二氏の死去の意味●愛知・藤原欽也
〇六年も後半になって、講読している赤旗新聞の社会面を開いて思わず我が目を疑った。弁護士で元共産党衆院議員の正森成二さんが亡くなったことが書かれていた。
「ハマコー暴言事件」の時に正森氏のことを知った人も多いだろうが、私にはリクルート事件の国会追及の時が印象深い。
共産党はなぜか東京出身議員は不破議長、志位委員長のように、理論派、党活動専念派が多いが、関西では労働者出身が多い。
正森氏も弁護士からスタートした人であるが、とにかく党派を超えて支持者が多かった。自民党の有力者も正森氏だけは認めていた。国会中継を聞いていても確かに説得力があった。私が大阪に居た時はTV番組のコメンテーターとしても出演していたぐらい人気があったと思う。
私は、「この人こそ共産党議長、委員長になれば共産党は変わる」と考えたものだったが。政治の質の低下が極限に達した今、正森氏死去は象徴的だ。
天皇「奉祝」に参加している共産党●神奈川・匿名希望
『週刊金曜日』二〇〇六年一〇月六日号で、本多勝一氏は「日本共産党(「しんぶん赤旗」は天皇制賛美に荷担していない」的なことを述べている(六六n)。
驚いた。日本共産党と「赤旗」は、「紀子さんの出産おめでとう」的なことを言っている。「奉祝」に加担している。ボクは、そう思っていた。
日本共産党が教育基本法改悪や憲法改悪に反対している事などは、ボクも評価する。しかし、日本共産党の全てが進歩的だ、とはボクにはとても思えない。本多勝一氏の全てを否定するわけではないが、今回の見解には疑問を感じる。
現在の日本共産党と「赤旗」は天皇制を容認している。天皇制賛美に加担している。これは、みんなが知っている事だ。日本共産党(「赤旗」)はこれでいいのか。
住基ネット推進のため?役人たちの営業努力●大阪・Y・I
お役所から来る書類で目にとまったことがある。
1「現況届け(年金受給者の確認)が原則不要となった」
これは、住基ネットで現況確認するから届けは要らないとの事だが、ネットワーク外の人には提出義務が続く。不利益が生じると言いたいのかも。でも住基ネットを信じて現況確認を怠ると、なりすまし≠ニかの問題を助長する結果もありえそう。
2「社会保険事務所内に社会保険・労働保険徴収事務センターが設置され、従業員の採用とか退職時、社会保険と労働保険の届出を同時に受付できるようになった」
労務担当者は仕事が楽になるかもしれないが、労働保険だけ入ってるパートさん達全部社会保険に加入させようとの魂胆か。最近社会保険事務所からの呼び出し(調査)が増えている様である。
3e-tax(インターネットで申告・納税)の宣伝がしつこい。税務署員が営業電話をかけてくる。パソコン屋と結託したかと思いきや、やはり住基ネットと徴税の連動のため。今一%未満の電子申告、三年後には五〇%という目標で税優遇措置を考えているらしい。皆で拒否しよう!
安全と労働条件無視の読売旅行●田中喜久
読売新聞は記事を捏造してまで他人を誹謗するが、グループ企業の読売旅行はヒドイ犯罪企業です。
まず、アルバイト添乗員の日給は一律六〇〇〇円で、拘束時間は二〇時間以上にも及ぶことがあり、残業手当等は一切無し。これは労働基準法による最低賃金法違反だ。
また、読売旅行主催のツアー等においては法定速度を上回る速度で走行しなければ指示された行程を消化できない。
また、法令にさだめる四時間以内に三〇分以上の休憩時間を運転手に与えない。しかも一日の運転時間が九時間以上を超過するコースを強要する。
これらは、安全を無視した、利益優先の悪徳企業だ。