[情報] 長居公園の野宿者を応援する市民の会
長居公園テント村への行政代執行が、2月にも強行されようとしている。
そんな中、「長居公園の野宿者を応援する市民の会」が結成され、毎週2回、長居公園内や最寄りの駅頭で「強制排除反対」の署名活動が続けられている。
果たして、テント村に対する「市民の声」とは、大阪市の言うような「苦情」「排除支持」なのだろうか?
「市民の会」からの報告を紹介する。(編集部)
強制排除は他人事じゃない
一月一〇日、長居公園で行政代執行反対の署名活動をしました。市民の会としては初めての行動でしたが、参加者は二〇名。平日の昼間にもかかわらず、若者から年配の方まで、また、京都や枚方、西成公園や扇町公園からも参加してくださいました。引き続き「市民は行政代執行なんか支持していないんだ」いう声を広げて、長居公園の仲間を応援していきたいと思います。
終わってから、署名中に寄せられた意見を紹介しあっています。ある参加者が言った「今日ほど世間の冷たさと暖かさの両方を感じた日はない」という意見に代表されるように、賛否両論です。ただ、関心はものすごく高く、他の署名活動と比較してめちゃめちゃ好意的な反応が多かったです。
「他人事じゃないよ。俺も西成におったからな」といって署名してくれた生活保護を受けている人。
「人間には生きていく権利があるんです」といって署名してくれた、かくしゃくとした老人。
「何や、大阪市はまたなんかしよったんか?」と寄って来たおばさんに、「周辺住民が困っているからと野宿者を追い出そうとしている」と私が言うと、「誰がそんなこと言うたんや。ええやんか。なにも迷惑と違う」
三人組の中学生が「強制排除はあかん。かわいそうや」と言って署名してくれ、帰りにはVサイン。
「がんばってください」という制服姿の高校生。
「住所はない。長居公園でエエか?」という野宿しているおっちゃん。
長居のFさんの意見書をじっくり読んで署名し、一緒にいた夫に「お父さんもしなさいよ」といってくれた中年の女性など、応援してくれている人がたくさんいることを実感しました。
舞島のゴミ焼却施設を作りに行っていた建設労働者の方が、「俺もしゃべっていいか」と自らマイクを持ち、大阪市の税金の無駄使いを暴露し「その金を野宿者に回せ」と訴えられました。
テント村の前では、掲示してある弁明書などを熱心に読んで、署名させてと言ってくる人も多いです。その多くが長居公園周辺であることから、大阪市の「周辺住民が云々かんぬん」というのがいかに嘘っぱちであるかを実感しました。
「大阪市の税金の無駄づかい・庶民切捨ての政策と、野宿者排除は一連のものだ」ということを強く打ち出していきます。野宿者排除を許せば、「次は自分たち庶民を切ってくるんだ」ということも、もっと訴えていこうと思いました。
長居公園は日差しがぽかぽかして、のどかでした。この公園に強制排除の蛮行は似合いません。「困難なときには成果に目を向け、光明に目を向け、われわれの勇気を奮い起こそう」ということでがんばりましょう。