更新日:2006/12/26(火)
[海外] 誰がイスラエルを支配しているか
ガザ回廊の殺戮と破壊
イスラエル軍は西岸地区とガザ回廊を徹底的に攻め続け、「指名手配」人物を逮捕したり殺害したり、様々な軍事作戦を行い、あとに何百人という死者(「民兵」と一般住民)とインフラの完全破壊を残した。
ガザ回廊の殺戮と破壊の場合、カッサム・ロケット弾の飛来とフィラデルフィ・ルートの武器密輸とが口実となっている(とても正当な口実にならないが)が、西岸地区の場合は、自爆攻撃もなくなった今、逮捕したり殺害したりする「治安上」の理由は一切ない。
表面上の言いつくろいはともかく、エフド・オルメルト首相とアミール・ペレツ国防相の事実としての政策は、二つの目的のために行なわれているように見える。
一つは、パレスチナ人が持続可能な主権国家を建設するのを妨害し、同時に入植活動をより強化するための時間稼ぎ。
もう一つは、イスラエル人・パレスチナ人間の憎悪と復讐心を燃え上がらせ、エフド・バラクが交渉決裂で言った「公理」 ― 交渉相手(パートナー)がいない ― の「正しさ」を繰り返し証明することである。
この二つの目的に基づいて意図的・計画的な対パレスチナ政策が実行されているのならば、それを決定しているのは誰で、いつ、どのようにしているのかを、問わなければならない。この問いと探求は、現在主張されている(第二次)レバノン戦争の諸局面への調査よりも重要である。何故なら、この問いへの答えが、事実上誰がイスラエルを支配しているかを明らかにするからである。(バーフル・キマーリング…歴史学者、11/16 ハアレツ電子版より)
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