更新日:2006/11/29(水)
[社会] 市民が一体で取り組む保育所民営化問題
障害児教育は? 保育士使い捨て問題は?
「民間委託がすべて悪いとは言いません。でも、民営化で保育の質が低下しないのかどうか問題にしなければ」──豊中市会議員・一村和幸さんは語る。
豊中市は、〇五年四月から北丘・桜塚・服部南の三つの保育所を民営化した。この民営化計画について、豊中市が保護者に説明会の通知をしたのは、二〇〇四年九月七日。
「あまりに性急な計画。せめて計画の一年凍結を」という保護者・市民からの署名の声も無視した。今年度(〇六年度)に三つの市立保育所を民間委託した。〇七年度にさらに二つの公立保育所を民営化するという。
豊中市は、民営化計画を公表した当初、障害児に対して他の保育所への転所を一方的に求めてきたという。「民営化委託にあたっては、全員が移管先に残れるはずなのに、障害を持つ子どもたちが入っていないのは何故?」という保護者の指摘で、市側は「希望すれば移管先に残れる」と変わった。
しかし、新たに障害児が民間委託後の保育所に入所することは、義務づけられていない。「障害児保育は一年二年で終わるようなものではありません。継続的に続けていく姿勢と体制があってこそ、質の高い保育ができるはず」として、保護者側は市側との交渉を続けている。
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