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更新日:2006/10/14(土)

[コラム] いま、オルタな市場へ行こう!
──出版・エコグッズプロデューサー 五味正彦

久しぶりに大阪の街をあるき、(筆者は東京生まれ東京育ちの現在六〇才)、「黒門市場」や「鶴橋コリアンタウン」をのぞいた。最盛期ほどとはいえないが、活気があって面白かった。

やはり楽しい買い物の原点は対面販売、それも作った人が自分で持ってきて、自分で売る市場に限る。例えば、東南アジアやアラブ世界を一番早く知るには、市場・バザールに行くのがよい、なんていうのも同じことだ。

つい最近まで全国各地にそういった市場、朝市などがあって、地名にも、例えば五日市町などと残っている。これは毎月、五のつく日に市がたった場所だ。今では日本中が、チェーンストアばかり、食事も買い物も皆同じ。スーパー・コンビニ・一〇〇円ショップの買い物って楽しいですか?

現状を憂えず、昔を懐かしまず、今私たちがやれそうな市場づくりに目を向けてみよう。題してオルタな朝市さがし=B

いくつか発見。知りあい(の知り合い)がやっているのを。

◎神奈川、藤沢駅前の「湘南オーガニック市」。

毎月、最後の土曜日。だが残念、この秋からしばらく休業とのこと。なかなか継続はむずかしいのか。

◎京都・知恩寺の「手づくり市」。毎月一五日盛大に開催中。全国区的な話題にもなりつつあって、三〇〇店以上が出店。ここで毎月出店からスタートし、次には週一街角屋台カフェ、評判が良くて自分の常設カフェが持てた、若い女性の例もあるという話だ。

◎東京は渋谷、NHK前の代々木公園でほぼ毎月開かれる「アースデーマーケット」。 朝市としては新顔の方だが、地域通貨「Rアール」の主催者が主催する朝市で、静岡県伊東の地域通貨「温銭」と組んだり、有機農業生産者の出店をうながしたりとの、いろいろなしかけも盛んで、将来の可能性大。私もここにはなるべく顔を出すことにしている。次回は一〇月二二日(日)一〇時〜。

関西ではどんなオルタな市があるのだろうか。二〇年近く前(?)大阪城公園で「食べ物フェスティバル」というのが盛大にあったのを思い出したが。

スーパー・コンビニ・一〇〇円ショップや郊外巨大ショッピングセンターなどで、ますますシャッター街がふえる今、こんなささやかな市場づくりに注目し、自分の街でやれること、考え直してみませんか。

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