[投書] 言わせて聞いて1255号
受刑者処遇新法よ 受刑者を色分けするな●大拘・北谷隆
懲役はヨーイドンで平等に扱われているわけではない。
「受刑者処遇新法」によれば、改善厚生の意欲、社会生活適応能力等が審査され、「制限区分」上、通常は第三種に指定されるが、改善厚生の意欲が低い、集団生活が困難である、生活態度が不良等の基準(恣意)により、生活や行動に制限がつき、最下位の第四種に指定されることがある。つまり、受刑者はスタート時点で色分けされる。
私は二〇年以上も刑の執行がなかった準初犯であり、組関係もないし、この二年余の未決生活中の反則も皆無、刑の確定─移送待ち受刑者である。
しかし、何ヵ月経っても、刑務所の引き取り手がないのか、(長期囚の満杯状況)、それとも私が官に楯突くためか、私は「調査」の札付きのまま大拘当局に留め置かれている。
したがって、新法の「優遇措置」も受けられない。例えば、第一類から第五類までの「優遇区分」は、原則として過去六月間の受刑態度を評価して指定される訳であるが、ふつう移送待ちは、刑が確定してからの期間が六ヵ月を超えないと優遇区分の指定はされないから、自弁の使用(室内装飾品、サンダル)、嗜好品の自弁(第三類なら月一回、食料及び飲料の購入」等、他の良い処遇≠燻けられず、八月一九日新聞報道のあった「刑務官の贈収賄事件」でも明らかなように、公権力の暴力団に甘い体質は、この「優遇措置」によっても見え隠れする。
実際、札付きの暴力団員であろうが、刑務所のいい子であれば、それが表面的な態度をとりつくろったものであっても、かなりの優遇措置が講じられるようになっている。
その反面、人民新聞にコンタクトするような輩は、スタート時点から第五類に指定され、面会は月二回、発信は月四通まで集会もなし…。今日も階下の雑居室から他の受刑者がテレビを観ては笑い声をあげているが、私はひとり蚊帳の外である。要は軍隊でも「型」にはまった人間は楽だという、それであろう。
裁判なんて出来レース(怒)●札幌拘・瀧川浩人
自分は今年七月六日に、強盗致傷事件の初公判があったのですが、この時の裁判長が検察官作成の書類も弁護人作成書類も読まずに審理を始めようとし、さらには、この裁判長が、次のようなふざけた発言を言いました。「ハ、ハ、ハッこれは失礼、検察や弁護人作成の書類も読まずに審理を始めるところでした」と(怒)。
また自分は、警察署内の取調室内で刑事四名から暴行を受けて、あちこち酷い怪我を負って診断書もあるのに裁判所では制圧ということで、闇に消そうとします。また、自分は現行犯逮捕と言われているけど、実は任意同行だし、はっきりいって今の司法はやっていることが、出鱈目の目茶苦茶で腹が立ちます。
結局は、被告人は弱い立場だし、ずっと私選弁護人だけど、刑事事件では全く意味がないです(涙)。
私の紙面批評●大阪・都筑重治
「いま、パレスチナでは」には、パレスチナの人達の主張を載せて下さい。イスラエルの「良心派」の主張など聞きたくない。
【編集部より】イスラエル内の和平派や反占領グループの主張や動向を取り上げるのは、イスラエル内での反対派の動きがパレスチナ人による解放闘争と合流した時にパレスチナは解放に向けて大きく前進するだろうからです。イスラエル内の反占領運動は、戦略的に重要だと思っています。それは、翻って帝国主義・日本の内側で我々が何をなすべきか?を自らに問うことでもあります。
「反テロ戦争」の根拠となった九・一一の真実を知りたい●宮崎・亀田修
つい昨日、「アル・カイーダとフセイン政権にはまったく関連がなかった」などという、あ然とするような真実が暴露され、あらためて米国の御都合主義的強権国際政治に強い疑念と、それに追従するだけの我が国の無節操な弱腰外交に怒りを感じております。
もちろん、たまたまテロに遭遇し、志半ばで世を去らざるを得なかった多くの犠牲者には深く深く哀悼の意を表します。彼らの遺志を、無念さを晴らすためには、もっともっとあのテロ活動は何だったのか、その後の米国を先頭とする先進国の行動に果たして本当に「正義」が存在していたのか、より確実に知りたいと思いました。