更新日:2006/09/26(火)
[政治] 靖国合祀取り下げ訴訟
──単福
日本の侵略と一体の靖国神社
小泉が八月一五日に靖国神社参拝を強行した。その四日前、台湾原住民一人を含む八人が合祀取り下げを大阪地裁に提訴した。一人一人の思いは当然の如く異なる。宗教者としての反対もあれば、侵略の象徴として問うもの、それぞれの思いは同じではない。
台湾から見た靖国神社とはどういう存在なのか、何故許せないのか。
台湾(中国・韓国も同様であろう)は、決して政教分離の憲法違反だから反対なのではない。日本の侵略と一体となって存在しているから受け入れられないのである。
靖国神社は、一八七四年の西郷従道による軍事討伐に始まる台湾侵略者を祀る神社として最初に登場する。出兵は、一八七一年に琉球人が牡丹社に殺害された事件を、琉球王国廃止(一八七二年)に伴い、「日本人が殺された」とこじつけての出兵であった。
一八九五年の台湾植民地化以降は、一九一五年の西来庵事件でのジェノサイドまでの軍事支配による殺戮者達=日本兵が英霊として祀られている。そして、田健次郎に始まる文民統治時代には、同化政策を行い、第二次大戦への軍属・高砂義勇兵に仕立て上げる皇民化政策へと続き、その象徴として靖国神社は存在する。
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