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更新日:2006/09/06(水)

[コラム] 樋口篤三/靖国問題は対米従属の新ナショナリズムとの闘いだ

「昭和天皇の心」を拒否した「小泉首相の心」

A級戦犯の靖国合祀に強い不快感を示した昭和天皇の生々しい言葉─「私はあれ以来参拝していない、それが私の心だ」(富田元宮内庁長官メモ)が靖国神社と関係者を激しく揺さぶっている。だが、宰相・小泉にはブレがない。

明治以来、「天皇の心」を公式に無視や拒否をした首相は一人もいなかった。八・一五靖国参拝によって、「小泉の心」はこの歴史をのりこえる第一号となった。

彼は「人民共和制主義者」として対応したのではない。逆に憲法や教育基本法を右へ突破し、米国の世界戦略に組み込まれつつ、一方で大東亜戦争≠ェ自存自衛の聖戦≠ナあった歴史を今に生かし展開する新ナショナリズム確立のためには、「昭和天皇の心」はジャマモノ≠ナあり、抵抗力≠ネのである。富田メモに対して「俺に関係ない」と言い放った。 U

「小泉首相が人の意見を聞くのは、外交は岡崎久彦、内政は竹中平蔵だけ」と、かつての盟友・加藤紘一は言う。この二人共に、一〇〇%米国一辺倒派である。

岡崎は安倍官房長官の指南役でもあるが、二人の共著『この国を守る決意』(扶桑社)で言う。「日中首脳の交流に多少影響があっても、靖国神社は参拝する、という原則を曲げられない小泉総理は偉いと思います。続けていることは大きな意味があります。この問題は、日本側が立場を変えない限り、いずれ中国側が折れる」と(二〇〇五年)。

岡崎は、右派の情報・外交・安全保障戦略の第一人者といわれるが、人の心と民衆の動向を読み違える実績も積んできた。ベトナム戦は、見通しを全く誤り、イラク戦争では米国CIA情報をうのみにして、「三週間の短期決戦勝利」と見たが大はずれである。

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