更新日:2006/07/25(火)
[海外] パレスチナ/カナダ労組、イスラエルをボイコット決議
はじめに
今年五月二七日、カナダ公務員組合(CUPE)オンタリオ地本(組合員数八九六人)は年次総会でイスラエル・ボイコットを決議した。「イスラエルがパレスチナ人の民族自決権を認めるまで、難民の帰還権を含むパレスチナ人の諸権利をうたった国連決議一九四号及び国際法を遵守するようになるまで、イスラエルをボイコットし、イスラエルからの投資引き上げやイスラエル制裁を要求する国際的運動を支持し、それに参加する」という内容。
同地本はすでに、イスラエル軍の占領地即時撤退、旧南アのアパルトヘイト制に等しいパレスチナ人処遇の撤廃などを決議してきたが、今回の決定はその延長線上にあるもの。シド・リャン地本部長は「これはユダヤ人を攻撃するものでなく、イスラエルの対パレスチナ政策に批判・反対するもの」と声明を出したが、すでにユダヤ人団体やそれを支持する人々から「反ユダヤ主義」という大合唱が巻き起こっている。
CUPE全国本部も、二〇〇三年の大会で、@イスラエル政府は占領地から撤退し、国連決議二四二号、三三八号に従うこと、Aパレスチナ人、イスラエル人を問わず、無垢な市民の生命を奪う暴力の停止、B両者は平等な立場で、国連決議や国際法に基づいて和平交渉すること、を決議していたが、各地本の主体的立場を尊重する方針のため、オンタリオ地本の決定を全国的に押し付けることはしない、と言っている。
ユダヤ人差別という大合唱に対峙する意味で、「平和と正義を求めるイスラエル人」はCUPEオンタリオ決議を支持し、同労組を反ユダヤ主義攻撃から守る「CUPEを支持するイスラエル人書簡」を出した。
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