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イスラエルの砲撃でフィーダ(12)は家族を失った
更新日:2006/07/02(月)

[海外] パレスチナ/イスラエル市民はもう目覚めるべきだ
──六月一一日付『マアリヴ』紙 ダヴィド・グロスマン 翻訳/脇浜義明

訳者より

イスラエルがガザ海岸に艦砲射撃をして海水浴中のパレスチナ家族を虐殺、これまで一年半、一方的に停戦してイスラエルの反応を待っていたハマスは、「これがイスラエルの回答だ」と判断、イスラエルへの攻撃再開を決定、再び暴力のサイクルが始まった。もっとも、ハマスの一方的停戦中もイスラエル占領軍による暴力はずっと続いていたのだが。

以下はイスラエル紙『マアリヴ』に載ったイスラエル市民の投書の翻訳。(訳者)

パレスチナ人を撃つことはイスラエルの敗北の表れだ

ガザ海岸で飛び散った女の子の肉体の映像を見て、私たちイスラエル市民は、長い偽善的冬眠から、もう目覚めるべきではないのか。「イスラエルの国際的イメージが悪くなる」と心配したり、あるいは(過去何度もやってきたように)反射的に決まり文句の正当化弁解を組み立てる代わりに、自分たちのやってきたことをじっくり見てみるべきではないか。私たちが今滑り落ちている破滅の斜面、そしてその先にぽっかり口を開けて待っている奈落のことを真剣に考えるべきではないのか。あるいは、もう遅すぎるかもしれないけれど。

一体何故だ?何のためだ? 「カッサム・ロケットの発射地」だとしてガザに絶え間ない砲撃を加え、占領地では毎夜「指名手配中のテロリスト」だとしてパレスチナ人を捕らえ、大抵は無垢の住民を「ターゲット・キリング」で殺害して、一体どうなるというのだ? それがイスラエルにどれほどの安全をもたらすというのだ? 「治安」専門家 ― その「専門」分野でまったく鈍感で無能な「専門家」が徒党を組んで、私たち市民を攻撃―報復、報復―攻撃の悪循環に巻き込み、私たちの生命を弄んでいることを、一体いつまで黙って赦しているのか?

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