[情報] 教育基本法の改悪を止めよう!全国集会
地域・教育現場を結ぶ闘いを
先頃までの緊迫した状況から一転、小泉首相の「ツルの一声」で国会会期は延長しないことが決まり、国会は無気力な茶番が会期末まで続けられることになった。おかげで共謀罪、教育基本法改悪、国民投票法案などの〈戦争法〉は秋の臨時国会まで持ち越す。三〇〇議席を有する与党であってさえ強行採決を避けたのは、小沢民主党の登場や、総裁選をめぐる与党内の駆け引きのためだけではあるまい。〈戦争法〉にNoの声を上げ続ける粘り強い市民運動の成果に他ならない。教育基本法改悪に抗する闘いも、草の根市民の手で作られ、国会に影響力を及ぼすまでに育てられてきた。六月二日、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」が主催した全国集会に参加した。(編集部・中桐)
情熱と足で育てた連絡会運動で変化もたらす?!
六月二日、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会(以下、連絡会)」が主催した全国集会に参加するため車で東京へ向かった。私が同行したのは京都で「心のノート」配布など道徳教育を押し付ける動きに抗議し、京都市教育委員会への申し入れなどを重ねてきた「心の教育はいらない!市民会議」や、京都の学生を中心にする「カラス団」(後述)のメンバーたち。深夜の高速を走ること八時間、午前一〇時ごろに日比谷公園に到着した。
まずは衆院第二議員会館で開催された院内集会。私は国会に足を踏み入れるのも初めてだ。議員会館前では、共謀罪に抗議する市民グループ一〇〇名ほどが陣取っていた。この日の朝刊は、与党が民主党案を丸呑みして今日にも成立か、と伝えていた。どっちを向いても大変な事態。「大きな歴史の転換点に立っている」ことを実感した。
会場には、山形大学学寮廃寮問題の『泥ウソ国賠』(人民新聞第一二二四号参照)原告の学生もはるばる駆けつけていた。原告の橘川直人さんは、自身が無実の事件で逮捕された経験から、「すでに警察や検察が無茶苦茶なことをする世の中になっている。いま声をあげていかないととんでもないことになる」と居ても立ってもいられないという気持ちを語った。