[投書] 「自由党民主主義の国」アメリカ刑務所の人権侵害
「自由と民主主義の国」アメリカ刑務所の人権侵害●米国・城崎勉
新年おめでとうございます!
伝わっているかと思いますが、当局によるものすごい嫌がらせ、人権侵害下にあります。郵便物への妨害です。
一例を示しますと、一一月には日本からの郵便物はゼロ、合州国内からの私信もゼロでした。一〇月には計三〇通余あったが、しかしそのほとんどは何ヵ月も前のもの。
「救援」は七月一〇日号が最新。「人民新聞」は一二月二日に一一月一五日号を受け取りました。しかし、ものすごい「間引き」がなされていて、シリーズものなんかだと、「?」が多発です。
もちろん私は元気ですし、こうした人権侵害に対しては、それなりに闘っています(この国では裁判所へ訴える為にはすごい手順が必要で、まだその途上ですが…)。
この国が、そして日本のマスメディアもそのまま真似ているけど、「中東における唯一の民主主義国」とたたえるものの実態を身体で感じてきたし、同時にこの国が自賛することの中身、特定の対象に対して決めつけるあり方等々も見抜いているので、「民主主義」的あり方をそのまま受け入れるのではなく、闘うことの必要性を改めて認識しています。
皆様、お元気で、共に良い年を作り出しましょう。 二〇〇六年元旦
編集部より
五月一二日、編集部に米国・テキサス州バーモント連邦刑務所に在監中の城崎 勉さんからの手紙が届いた。上に紹介したものがその内容だが、発信された日付は今年の元旦となっている(封筒の消印は五月五日付)。
同じく米国・コロラド州フローレンス連邦刑務所に在監中の菊村 憂さんの救援会である「YOUの会」の機関誌『ゆう通信』一二号によると、昨年春から城崎さん・菊村さんは二人同時に、母語(日本語)による交流が途絶え、「翻訳」を理由に手紙の著しい遅延、雑誌・本はまったく届かない「不許可」状態に置かれているという。
これは「遠く異国に繋がれている『息子』『兄弟』『友』への、『刑罰』を超えた不必要な『加重された虐待』」(『ゆう通信』)である。
人民新聞編集部は、城崎さん・菊村さんにかけられた、不当な交通制限に抗議する。アメリカ政府に対し、以前通りに、二人の制約のない交通権を回復するように要請する。