更新日:2006/05/10(水)
[情報] 朝鮮学校に鉄棒を贈呈
朝鮮学校の民族教育を支えよう
四月二二日、西大阪朝鮮初中級学校で、「一%の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」の主催による交流会・鉄棒贈呈式が開催された。
「一%の底力」は、朝鮮学校の維持・発展のために会員それぞれが毎月収入の一%を拠出している。約五〇名の会員の中には、約一〇名の野宿・日雇い労働者もいる。この春、これまで積み上げてきた約二〇万円で同校の子どもたちに鉄棒を贈ることになった。
贈呈式に先立ち、部落解放人権研究所反差別部有志による寸劇を観劇した。劇は、二〇〇四年、宝塚市で起こった朝鮮高級学校の女子生徒が差別暴言を浴びせられた事件を扱ったものだ。観劇の後、同校の教頭は「本当に実生活にこのような場面が多々ある。それに負けないように力を合わせていきたい」と語った。生徒は「こんな劇をしてくれて、日本人にも朝鮮人を助ける人がいるんだなあと思った」と感想を語った。
日朝友好のかけはし
鉄棒贈呈式では、同校の金哲校長が「お互いが住みよい街をつくっていくきっかけに」とあいさつし、「一%の底力」の原民樹さんが「ほんとに日本人と朝鮮人がともに生きていける社会にしていくようにがんばりたい」とあいさつした。
交流会では、朝鮮の遊びを取り入れた障害物競走や長なわとびで交流し、オモニ会のお母さんたちが準備したおにぎりや焼肉を食べて楽しんだ。おにぎりのお米は「平和の糧」(上記囲み参照)が昨年収穫したお米だ。オモニ会は「オモニ会はウリハッキョ(学校)の縁の下の力持ち。子どもたちの未来のためにがんばる」と胸を張った。
参加者全員で朝鮮の唱歌「故郷の春」を合唱し、最後に朝鮮総連西成支部の呉委員長が「子どもたちが元気に鉄棒で楽しんでいる姿に、胸が熱くなった」と思いを込めてあいさつして、交流会は盛会のうちに閉会した。
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