更新日:2006/01/08(日)
[コラム] 女性天皇反対!男系男子継承をぜひとも守ろう!
──深見史
皇室典範改正問題
総理大臣の要請によって今年一月から一七回にわたって開かれた「皇室典範に関する有識者会議」の最終報告を受け、皇室典範の改正が間近な課題となった。女性天皇の「容認」に向け、天皇制はその始まり以来の最大の転換期を迎えた。
天皇は一二五代、一貫して男系継承であったことになっている。今なぜ急にこの継承が困難になり、大騒ぎの果てに女性天皇を「容認」しなければならなくなったのだろうか?現皇太子の妻がやっとこさの高齢出産で生んだのが女の子だったという、たまたまの「不運」が原因なのか?もちろんそうではない。
歴代天皇の実に半数が「非嫡」の子、つまり、「側室」の子であった、という歴史的事実が天皇制の本質を顕わす。天皇家のみならず庶民においても同様だろうが、「男系男子」継承を歴代続けることは、幼年婚姻による動物なみの多産、あるいは「妾」「側室」制度の存在によってのみ可能なのだ。
戦後の「近代化」「民主化」によって、女は子産み道具でしかない存在から一応は解放された。天皇家もまた、己の存続のためにはそれに従い、皇位継承者を嫡出に限るとするしかなかった。「平民」出身の皇太子妃を迎えるなどして、天皇制は、国民の「民主主義」的感性に常に媚びなければならなくなったのだ。
戦後の一定の民主化、とりわけ女の人権を認めたことの、必然的結果として今日の危機がある。天皇の男系男子継承は、女の子産み道具化・一夫多妻制でしか存在しえなかった制度であることが、今日あらためてはっきりしたと言える。
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