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更新日:2005/12/22(木)

[投書] 言わせて聞いて第1229号

稲垣さんの「新聞国賠」大拘の本音は「朝日追放」●大拘・北谷隆

西成の水を少しでも飲んだことのある人は、西成署の真裏にある通称「四角公園」で毎日の炊き出しを行っている稲垣浩さんのことはご承知のことと思います。野宿者や日雇い労働者の権利(仕事寄こせ!)、その差別や偏見と闘っている地べたの活動家でもある。

その稲垣さんに対し、権力の使用人らは西成署弾圧事件で求刑一〇ヵ月を打ち、一二月一五日に判決が出るという。

その一方、連帯を表明する闘う収容者にとって、「朝日新聞国家賠償請求訴訟」(一二月七日第二回公判)の行方も気になるところです。

大拘では年一回の「所内アンケート調査」を実施している事実はありますが、その結果について広く公表したこともないくせに、「読売・産経」の二紙が上位を占めた」。(注@)そんなウソ誰一人信用していません。

現在、公判中のことでもあり「石をもて追う」真似はしませんが、「法は最小限の道徳」であるなら、そのハカリで右に「産経」と「読売」を乗せ、左のハカリに「毎日」と「朝日」に乗ってもらおう。

まあ平衡することはするんだろうが、通達によれば二紙しか講読できぬ以上、アンケート調査による順位(真実の)により、「産経」と「毎日」におりてもらおう。チョンチョン、「これにて一件落着!」何の文句があるんや。

大拘のホンネは「朝日」の追放である(矯正協会の裏金づくり事件にからむ=注A)。次は「朝日ラジオ」をターゲットにしている。その理由は後述するとして、近頃、ABCラジオに限って、電波障害(雑音や混信)が起こる。

人間が宇宙を自由に飛び回っているような世の中でっせ。その気さえあれば電波修理ぐらい技術的に朝めし前のお茶の子さいさいと違う?

ところが、大拘は「ABCラジオは電波障害により当分の間中止」でござるという。北朝鮮の工作員でも使って電波障害をやらかし、その口実にFMラジオ中心の洋楽(ポップス)ばかり流し続けている。

収容者の平均年齢も無視し、うるさいばかりのポップスやラップを流しておけば、今の若者のような骨の感じられない、そのくせSEXだけは達者なアホンダラ教になり、産経新聞の「正論」でも読ましておけば、天皇を神様みたいにあがめる輩が出現し、そして、あれよあれよと気がついたら、すべてを諦めてしまい、万事に投げやりな連中ばかり。屈服は一番たやすいという、おそまつでした。

【注@】

朝日新聞を読みたい収容者は彼一人ではなく私も含め多勢いるのであるから、私が証人に立てるんなら喜んで同意するし、私も法廷で主張したいことは山ほどあります。

【注A】

「矯正協会の裏金」の件は、別に大拘当局を示しているものではありません他の刑事施設でそんなことがあった、とのマスコミ報道です。

資本主義批判はマルクス抜きで語れない●長崎・嶋流史

我が生まれ育った街、高島は炭鉱閉山後(一九八六年)から人口減少の一途をたどり、現在八〇〇人程度に落ち込みました。土建屋を中心とした観光目的の施設もことごとく失敗。町の再生はできないまま例の「市町村合併」で長崎市に飲み込まれ、離島でありながら長崎市の条例が適用されるという高島住民無視の行政になっています。

その中で毎月一回「組合ニュース」発行し、「未組織労働者」の団結と「じん肺」労災認定の闘い、高島・端島の「強制連行」実態調査などを細々とやっています。

今回手紙を出しましたのは、一二二七号六面の「編集一言」の欄について疑問を感じたからです。「資本主義批判に農業の問題が欠落しているのではないか…」のところです。資本主義の根本的な批判をするのであったら「資本論」「共産党宣言」「共産主義の諸原理」に沿って批判を組み立てていかなければ間違うのではないかと思います。

出発がマルクス・エンゲルス批判から始まる書き方には納得できないし、間違いであろうと思うのですが、どうでしょうか。

「資本論」を一番学習し、都合よく利用しているのは、今の支配者ドモでないのか、と思うことがよくあります。人間の生活に必要な「衣食住」(農業労働)という根本的なものをとばして「資本論」などありえません。

世界資本主義体制の矛盾の悪化から現代中国を考える●愛媛・石村勝美

人民新聞(本紙)一一月五日号の時事コラム「閃光」について編集部は、違和感を覚えている」として、中国について読者の意見を求めている。

違和感の原因は、このコラムが経済・資本主義を基礎に分析していない結果ではなかろうか。

問題の根本は中国、さらに世界の資本主義体制にある。「軍国主義は資本主義の生活現象」である。中国の軍備拡大や軍国主義、愛国主義は資本主義の、まさに生活現象であり、その点では、米国のイラク侵略も、日本の改憲、自衛軍策動も同じである。

いまや世界の生産力は巨大な発展を遂げ、世界の生産と労働は深くつながりあい、社会化し、グローバル化している。協同した労働者による合理的、意識的管理が必要になっている。真の意味での「社会主義」の物質的条件は成熟している。

しかし、残念ながら世界は私的利潤を追求して無政府的に競争する以外に生き残れない独占資本主義・帝国主義体制の支配下にある。

まさに「万国の労働者は団結」して、資本の支配を廃絶し、旧ソ連や中国のような共産党・官僚専制の国家資本主義ではない、真の意味での「社会主義」を闘い取る以外にはないのではなかろうか。

続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。
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