更新日:2005/11/26(土)
[情報] 若者の人間力を高めない非国民運動活動報告
「働け!」っていうな!
去る一〇月二六日に東京・有楽町の東京国際フォーラム前の路上で『PAFF若者の人間を高めない非国民運動』という有志団体による情宣活動が行われた。これは、行政主導で現在行われている「若者の人間力を高めるための国民運動」のキャンペーンの一環として当日なされた「若者トークセッション二〇〇五」に対抗する力として出現したものだった。
午前一一時過ぎに、おもむろに横断幕とトラメガ、ビラ撒きで始められた情宣活動で、我々は該当「国民会議」によって九月一五日に発表された「若者の人間力を高めるための国民宣言」の欺瞞性を暴きだした。
この宣言で言われる「人間力」とは「働く意欲」そのものであり、働けない者やある種の無気力が排除され、ただ生きることが徹底的に貶められるという不当な内容のものである。さらに、雇用の流動化の結果、社会的構造としてもたらされたフリーターや野宿労働者を個人のやる気や根気の問題にすり替え、我々を「働かない者」として規定し、差別・抑圧する醜悪な詐術であることは我々はを明確に指摘した。
その上で、我々は低賃金での就労を強いられる中でやむなく長時間労働に勤しむ現状があるのだから、そんな我々になお「働け」ということは許し難いことである。そして、この国民運動にただ経済界や教育界、労働界、マスメディアだけでなく、それに取り込まれるかたちで若者自身も動員されていく現状を批判し、それらの体制に「余計なことをすんじゃねー」と怒りをぶつけ「『働け』って言うな 」と力強く抗議活動を行った。
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