更新日:2005/11/26(土)
[政治] 障害者自立支援法案、衆院厚生委員会可決
──医療・福祉の戦争協力に反対する連絡会議 鴇田昭裕
一〇月二八日午後四時三五分、全国から集まった障碍者、介助者一二〇〇名が一斉に国会へ向かって怒号を浴びせた。第二議員会館前に陣取り、ノート型パソコンを駆使して審議の様子を捉え、逐一マイクで実況していたDPI日本会議尾上浩二事務局長が「自立支援法案が衆院厚生委員会で可決しました」と告げた瞬間である。
朝一〇時、この二週間、国会前に泊まり続けていた、ピープルズファーストの障碍者たちがまるで朝のホームルームのように明るく「今日も一日頑張っていこう!」と声を上げて一〇月二八日は始まった。障碍者たちは今日一日中、替わるがわるマイクを握り、「もう私は施設へ戻りたくないんだ。」「もっと外出がしたいです。ヘルパーさんを奪わないで」とそれぞれの思いを国会の外から議場へと語り続けた。
しかし、その声は与党議員の耳には聞こえていない。
一二時三〇分を回り、傍聴していた仲間が、民主党議員の追求に対して、机に足を乗せたままの自民党議員が、大声で野次を飛ばしていたことを告げると、障碍者たちのテンションは上がり始めた「あなたたちは人間か!」
採決が予定される午後三時が近くなるにつれて東京メトロ永田町、国会議事堂前両駅の出口から、車椅子の人、白杖の人たちが溢れ出てくる。
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