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更新日:2005/11/12(土)

[投書] 言わせて聞いて1226号

はじめに

自公与党は、「戦争国家」に向け「共謀法」「国民投票法案」→憲法改悪の行程表を着実に進めている。小泉圧勝に終わった衆院選総括として、竹林さんが「九条改悪反対市民ネット」を呼びかけた。「平和勢力の統一候補擁立には、既成政党の利害を凌駕する市民ネットの構築が鍵」との主張に編集部は共感し、各地の動きの報告も含め投稿を呼びかける。(編集部)

横須賀選挙での経験と平和への結集●千葉・太田光征

私は、千葉大教授の小林正弥さんらが提唱している「平和への結集運動」に昨年来関わっています。神奈川一一区に立候補された天木直人氏も、平和統一候補の擁立を各政治勢力に呼び掛けた八・一五アピールに署名されるなど、この運動にご縁があります。

しかし、神奈川一一区では、すでに共産党と民主党から護憲派候補二人が立候補を表明しており、その後で天木氏が立たれたのでした。平和への結集運動に身を置く立場の私としては、天木氏に何とか実質的な統一候補の役割を果たしていただく目的で、横須賀選挙に関わったのでした。

公示日、前代未聞の選挙手法を天木氏に進言するべく、横須賀に駆けつけました。「私には投票しないでください。比例区は共産・社民へ、選挙区は民主党に投票を!」。これ、大真面目の戦略です。憎まれ口覚悟。天木氏にとっては一市民の勝手でしょうが、今回の選挙では、天木 小泉が重要なのではなく、小泉ファシズム内閣を許さないことが最優先課題であり、そのために全国で野党が勝利すること、これが大義だと思っていたのです。

しかし、選挙戦前半は、とても天木氏に語りかけられる「事情」にはなく、選挙戦の後半になってようやく、上記の選挙運動指針を提案することが精一杯でした。さすがに、「自分に投票するな」とまでは面と向かって言えなかった。

並行して、共産・民主選挙協力の働きかけにお供をしました。候補者レベルの交渉では半ば成功といえますが、党の壁は厚かった。。

上述の平和への結集運動は、広範な平和勢力の結集を実現させる観点から、二〇〇四年の参院選沖縄選挙区で糸数慶子氏を平和統一候補に擁立した運動の中心人物や、国会に議席のない政治グループなどとの人脈づくりを進めたりしてきました。シンポジウムも二回開催しています。

私が言いだしっぺになった「平和への結集アンケートプロジェクトチーム」でも、「『平和への結集』に関する市民アンケート」を二〇〇四年八月一五日から実施し、平和政党の分裂選挙の是非を市民に問うなど、実践を積み重ねています。このアンケートはまだ回答を求めていますので、平和集会などで協力していただける方は私(otasa@nifty.com )までご連絡お願いします。

憲法九条だけを取り上げて結集を呼び掛けても、具体性に欠けます。一〇月に友人と共産党本部を訪問し、平和への結集などを要望してきましたが、「政党としては九条だけを統一政策にするわけにはいかない」と主張するのです。

政党に対しても、市民に対しても、もう少し具体的な結集軸を示す必要があります。小林正弥さんが『世界』一一月号に寄稿された構想「小選挙区制下、いかに第三極を形成するか――『オリーブの木』方式の平和連合を提唱する」は、具体的な結集軸の一つでしょう。

個別政策レベルの結集軸についても、必ずしも九条だけとは限らないと思います。民意を反映しない小選挙区制の廃止を結集軸にすれば、公明党を自民党から切り離すことさえ展望できます。平和への結集アンケートと同様に、市民世論調査によって、選挙制度に関する真の民意を明らかにする運動を展開すれば、民主党(多数派)さえも動かせるかもしれません。

政党との交渉では、市民からの圧力が相当必要になるでしょう。でも、圧力団体としての組織づくりを優先するのではなく、政党にメリットをも提示し、論理的に説得できる具体的な結集軸となる運動を地道に実践し、信頼を得て、そこに賛同者を結集させる手続きを踏むのが、最も確実だと考えます。

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