更新日:2005/11/12(土)
[情報] 獄中者のいろんな人生が見える「獄同塾通信」
はじめに
獄中者が笑って読める投稿パンフ─獄同塾通信、略称=「獄パ」。全国各地の拘置所・刑務所在監者からの手紙やイラストで構成される小冊子だ。冤罪を訴えて闘う人あり、任侠世界の人の近況報告あり、元料理人による料理のレシピあり、アメリカの服役者による米国刑務所レポートあり、硬軟取り混ぜた内容になっている。
タイトルに「塾」と銘打っているとおり塾長もいる。カリスマと言われる塾長は大阪・西成で渡世を張る武闘派組織東組系の組長・川口和秀(宮城刑務所)氏だ。
獄同塾通信・編集長=大場知子さんにお会いした。(編集部)
文字を通じた深い交流
大場さんが、編集を担当するようになったのは、獄中から冤罪を訴えていた川口さんとの文通がきっかけだ。
死刑囚・長谷川敏彦さん(「半田保険金殺人事件」の主犯として逮捕・二〇〇一年一二月死刑執行)の日記をパンフレットととして発行し続けた大場さんは、獄中の人々との人間関係が広がり、川口氏とも文通が始まる。「塀の中で頑張っておられる塾長の姿に熱いものを感じた」という。
何回かの手紙のやりとりのなかで、川口さんにパンフレットを出さないかと提案した。冤罪のことも訴えられるからだ。これに対し「個人誌というよりも塀の中にいるみんなが切磋琢磨する出会いの場となる方がいい」という川口さんの逆提案で、現在のスタイルが決まったという。
「獄同塾通信」連絡先
〒596-0067 大阪府岸和田市南町4-7 大場知子様方「獄同塾通信」
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