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更新日:2005/10/07(金)

[海外] パレスチナ/誰がアラファトを殺したか
──ウリ・アヴネリ 翻訳/脇浜義明

根拠ない病死説

一昨日の『ハアレツ』の見出しは、「アラファトの死因はエイズか毒殺、と医師団」。エイズを先に出している。生前からイスラエル紙は、政府と歩調を合わせて、アラファト憎しの扇情的偏見記事が多かったが、死後もそれが続いているようだ。アヴィ・イサシャロフとアモス・ハレルの署名入りの記事がそれを表している。キーワードは「エイズ」。しかし、長い記事を最後まで読んでも、その証拠付けは出てこない。アラファトはラマラでチュニジアの医師団による健康チェックの中で、エイズ検査も受けたことがあり、結果は陰性だったが、記者はアラブ人の医者なんぞ頭から信用していない。もっとも『ハアレツ』記事は、エイズ死亡説は可能性が低いとは言っているが、同じ日に同じような記事を出した『ニューヨーク・タイムズ』は、軽蔑的口調でエイズ死亡説を扱っている。

根拠があろうがなかろうが、イスラエル政府と、世界中に網の目を張ったユダヤ機関の巨大なプロパガンダ装置が、屋根の上からラッパを吹き鳴らせば、嘘も真になりかねない。しかしアラファトの死に方がエイズのそれとはまったく徴候が異なっていたので、世界の良識人はそのようなデマとエイズ患者差別に惑わされていない。

では、本当の死因は?

私はこれまで具体的根拠がないので口にするのを控えていたが、こういう記事が出たのではっきり言うと、

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