更新日:2005/09/30(土)
[社会] アルカイダ関係者と間違われた在日ムスリム
──イスラム・ヒムさん 涙の訴え
「私の顔と名前を返して」
バングラディシュ出身の国際電話プリペイドカード販売会社社長イスラム・モハメッド・ヒムさん(三五)は、アルカイダとの関係が疑われ、昨年五月に神奈川県警に逮捕された。直接の容疑は、経営する会社の虚偽登記の疑い。「別件逮捕」だった。三週間後にいったん不起訴釈放されたが、そのまま不法在留外国人を雇ったという疑いで警視庁により再逮捕され、この件で三〇万円の罰金を支払って釈放されるまで、ヒムさんは四三日間も身柄を拘束された。
ヒムさんの逮捕される様子は、アルカイダ系組織幹部とされるリオネル・デュモン容疑者(二〇〇三年一二月、ドイツで逮捕)の日本潜伏に絡むものとして、マスコミ各社により大々的に報じられた。警察はヒムさんとアルカイダとの関係を徹底的に調べたが、結局何ひとつ立証することはできず「無関係」と結論づけられた。一連の捜査で逮捕された外国人は八人(バングラディシュ人五人、マリ、インド、フィリピン各一人)に達するが、アルカイダと関与すると確認された人はいない。
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