更新日:2005/09/16(金)
[政治] 強権政治への転換始めた自民党
自民分裂選挙 奈良1・2区にみる 自民党の体質転換
「自民党は成功者の集まり。金と名誉を手にした人の集まりなんです」
こう語るのは、奈良県一区(奈良市)で、自民党・郵政反対派前職・森岡正宏氏を推す自民党員・森下さん(仮名)だ。
奈良県は、自民党衆院議員四名のうち二名(両名とも比例区当選)が造反したため、自民党中央は「刺客」として、高市早苗氏(前職・比例)と鍵田忠兵衛氏(前奈良市長)を公認。県下四選挙区のうち一区と二区で保守分裂選挙となる。
今回森下さんは、造反派の森岡正宏氏を支援するが、郵政民営化については、「大賛成」。小泉首相についても「歴史に残る戦後最高の首相」と絶賛する。それでもなぜ、造反派の森岡氏を推すのか? 「自民党は選挙に勝ち上がって議席を得た人間の集まりであって、理念は後からついてくる。選挙で勝ち上がれば、過去のわだかまりなどどうにでも理屈をつけてまとまる。これが保守政党の強みなんです」という。つまり、小泉が争点とした郵政民営化については意見が食い違っても、選挙に勝ちさえすれば、勝者を中心に県連はまとまるから心配ないというのだ。
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