更新日:2005/09/09(金)
[情報] 扶桑社教科書不採択
──大島淡紅子(宝塚市議会議員)
それぞれ思い胸に二五八人傍聴
八月一〇日(水)教育委員会による教科書採択が行われました。9プラス25改憲阻止市民の会と一致バラばらの会共催の傍聴事前集会では、百名を越える参加者がありました。市民・保護者だけでなく、他市からの参加者も多く、高槻や明石の市議・教育労働者・障害者団体メンバーなどが次々と発言しました。占領下の宝塚で女性が受けた性暴力の話をする人、沖縄出身者からは兵士が市民を守らなかったどころか軍や教育に殺されたと訴える声もありました。集まった人たちは、最近の社会の動きに、知らぬ間に忍び寄る黒い翳りを感じ取られているのでしょう。一般の市民と思われる方々の言葉に鬼気迫るものがありました。それぞれの熱い思いを胸に、そのまま教育委員会傍聴へ…。
しかし、心配して大きな会場をと要望していた予想どおり、なんと二五八名もの傍聴希望者で通路は溢れ、抽選に手間取り二〇分遅れて開始。委員会は報道関係者も多数入り、固唾をのんで傍聴者が見守る中、粛々と請願・教科用図書の採択が進められました。
「十分な調査・研究に基づいていることを確認できた。Aが多いものが当然よろしい」旨の委員たちの共通認識のもと、注目の歴史と公民はいずれも全項目B評価の扶桑社でなく、八項目中六項目A評価の大阪書籍が採択されました。
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