[社会] 8.15靖国解体!行動 「公務執行妨害」名目に四名不当逮捕
──かねはぎあつし(釜ヶ崎パトロールの会)
靖国神社・・・なんと醜悪な物件家屋あろうか。戦場での人殺しを顕彰して神として奉る。「戦死」という公務の大きさを並べ、数え、計り、データとして記録する。「戦死者」も「英霊」もそこにはいない。
そんなところにのこのこ出かけていって頭を下げる者たちは、秘密めいた時間の中で手で水をすくうようにその死に向き合うこと(弔い)を横取りされ、何者かの音頭によって公の場で一律にその死に向き合い悲しむこと(追悼)を押しつけられる。これは大きなおせっかいである。死者に対しての向き合い方は個々人の時間でのことである。イラクでの外交官の死を賛美し、フリーターの死を「バカ」にする。これはただ生きることへの欲望に対する、介入と破壊である。これらの者たちを「人殺し」と呼ぼう。
わたしたちは靖国神社に奉られる者たちに何かの欲望を持つ者たちに介入して、その欲望の破壊を行う。
今年も各地から「靖国神社解体!」のかけ声のもとに約六〇名の仲間たちが結集した。ここ数年、八月一五日の朝、なかまたちに右翼は先を争うように暴力をふるい、機動隊はなぎはらうように排除する。とりわけ一昨年、右翼は傘でわたしたちをめった打ちにし、流血の事態となった。
戦後六〇年。やつらは追悼儀式とやらを何としても成功させるために、地下鉄九段下駅構内に機動隊五〇名を配置して、なかまたちの封じ込めをはかっていた。だがなかまたちはその裏をかいて、地上から部隊登場した。時間は一一時五〇分。プラカードを高く掲げたなかまたち!靖国神社に押しかけるぞ!「ヤスクニ解体!」「モクトウ粉砕!」 警視庁第九機動隊は手当たり次第に「ケンキョ!ケンキョ!」とわめきちらし、なかまたちの足を盾で踏みつぶし、押し倒し、服を破り、手甲で殴りつけ、「公妨」なる名目だけはタイソウに、四名を逮捕したのである。