更新日:2005/09/09(金)
[コラム] 郵政民営化は選挙の争点ではない!
──グローバルピースキャンペーン きくちゆみ
小泉「改革」を問う
今回の選挙で問われているのは、郵政民営化の是非なんかでは絶対ない。最も大事なことは日本が戦後はじめて「参戦」したイラク戦争の是非であり、自衛隊のイラク駐留を続けるか否かだ。どこまでもアメリカ政府に追従し、戦争への道を開き、日本の富裕層だけの冨を増やしながら、弱者に痛みを押し付ける小泉首相の「改革」の是非こそが問われなくてはならない。
私はもちろん小泉改革に反対だ。彼のやったことで一番許しがたいのは、自衛隊のイラク派遣。長年日本が中東で築いてきた信頼を台無しにしてしまった。この責任をどうやって小泉首相はとるつもりなのか。もはや取り返しがつかないが、これ以上対日感情が悪化しないうちに、自衛隊を撤退させたほうがいい。
日本がとるべき道は、軍縮を勧め、核兵器廃絶を実現させ、紛争の解決に武力行使をしないという憲法九条を世界の憲法とすべく世界に働きかける(アメリカを説得する)ことであり、防衛費を削減し、地球環境問題に積極的に取り組み、環境問題解決のリーダーとなって世界の信頼を得ることだ。イラクでは劣化ウランの影響でガンや白血病などの病に苦しむ人々に医療支援を行い、貧困をなくすために第三世界への技術移転を行うことだ。
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