更新日:2005/08/28(日)
[情報] 高里鈴代講演会レポート/沖縄とどうつながって闘えるか
──大阪府会議員小沢福子事務所 沢田由紀子
小沢福子事務所で高里鈴代さん(前那覇市議会議員)をお呼びしようということになったのは、憲法を語る時、沖縄の視点を抜きには出来ないと考えたからです。
私個人は、沖縄には行ったことがなく、「沖縄は大変なんやろな」とぼんやりと思っていただけでした。解かなくてはいけない数学の問題があるのに、脇へよけて本棚の整理を始めるように、知らなくては、考えなくては、と思いながらちょっと目線をはずしていた、そんな感じでした。
高里さんはとてもおだやかな口調で語ってくださったのですが、その中身は私が想像していたよりはるかに厳しいものでした。
本土で報道されない沖縄の米軍犯罪
沖縄では米兵による性犯罪が頻発していて、七月三日に起きた少女暴行事件を受けて、過去の被害者が重い口を開き公開書簡を出したのに対し、町村外務大臣が「軍隊があるから平和が保たれている」と発言したというのには驚きました。こちらでも報道されていたのでしょうか。町村大臣は、先の沖縄国立大学へのヘリ墜落事件の時も、「パイロットの操縦が上手だった」という発言で物議をかもしていて、ほんとにしょうがないヤツだと思っていましたが、こんな人が外務大臣という要職についていられるという現実に、背筋が寒くなります。
沖縄に駐留する米兵のうち殆どが単身しかも短期滞在で、若い人が多いということも性犯罪が頻発する原因になっているそうです。「旅の恥はかきすて」という感覚に近いのでしょうか。高里さんが持ってきてくださった、「沖縄・米兵による女性への性犯罪」という小冊子(製作:「基地・軍隊を許さない・行動する女たちの会」)に後で目を通してみて、その被害の多さとひどさに身が震える思いでした。こんなに沢山の性犯罪が起こっているのに、こちらでは殆ど報道されることがないのです
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