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更新日:2005/07/30(土)

[海外] パレスチナ/イスラエル秘密警察、外国人連帯活動家3人を誘拐
──ISM(国際連帯運動) 翻訳/脇浜義明

礼状のない違法逮捕

六月一四日の白昼、西エルサレムで二人のイスラエル私服警官が、三人のインターナショナル(パレスチナ人を支援する外国人ボランティアのこと。三人の名前は本人の希望で伏せる)の身柄を拘束した。

三人が打ち合わせを済ませて部屋を出たところを、待ち伏せていた私服に止められ、パスポートと携帯電話を取り上げられ、「尋問があるから『ロシア屋敷』まで同行せよ」と言われた。「逮捕状か何か、イスラエル官憲が外国人を拘束する正当な理由を示せ」と要求したが、私服はそれには答えず、「傍に止めてある乗用車に乗れ、乗らないならば逮捕して強制連行する」と脅かした。民主主義や警察活動のあり方を論じたが、全く相手にされず、仕方なく同行に同意した。

「ロシア屋敷」―地下室の拷問部屋から悲痛な叫びが聞こえてくることで有名な場所―へ着いて、三人はそこの役人に抗議し質問したが、全く無視された。何やら収納部屋みたいなところへ閉じ込められ、「追って指示あるまで待て」と言われた。拘引理由や拘引命令の発令者に関しては、その時点でもまだ明らかにされなかった。エルサレムのイスラエル人地区(西エルサレム)で、外国人が逮捕されるのは極めて異例である。

しばらくして、仲間たちが荷物や食事を持って駆けつけてくれた。食事の間だけ収納部屋を出ることを許可され、再び収納室へ連れ戻された。パスポートも携帯電話も取り上げられたまま。やがて一人ずつ尋問室へ呼び出された。そこには、イスラエル版FBIと言えるGSS(総合秘密諜報機関)の諜報員とおぼしき人物が待っていた。三人のインターナショナルのうち、二人のビザの有効期限が切れていたが、一人は三ヵ月ビザで入国してまだ二週間しか経っていなかった。三人への尋問時間は四時間におよび、その間、絶えず弁護士を呼ぶ権利を主張したが、無視された。

警察と諜報機関が共同で監視

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