更新日:2005/07/06(水)
[情報] 金を使わない旅/キューバ訪問記
──水野阿修羅
「非暴力のすすめ」を連載して頂いた水野阿修羅さんが、4月にキューバとメキシコを訪れた。サルサなどのラテン音楽、カストロ、チェゲバラの革命など様々なイメージがあるキューバだが、200万都市を有機野菜で自給する、国連も折り紙をつける環境対策の超優等生。米国は、キューバを「世界で最も自由と民主主義が抑圧されている国」として、繰り返し政権打倒を試みるが、しぶとく生き残り、ソ連崩壊後の経済危機も乗り切って中南米では、モデル国家となりつつある。
「元々あまり好感を持っていなかった」という阿修羅さんが見たキューバは?3回の連載でレポートをお届けする。(編集部)
物はないけどゆったりした豊かさ
たまたま休暇がとれたので、メキシコへ行くことにした。エア・カナダが関西空港からカナダ経由でメキシコへ飛んでいるが、キューバにも飛んでいる。旅行社に行きはメキシコ便で、帰りはキューバ便は可能かと聞くとOKだという。メキシコ・キューバ間は自分で手配することにした。
メキシコではキューバに行く人が多いので、思ったほど安いチケットは無かった。聞くと、外国人観光客にとって、安い旅行は難しい国だという。『地球の歩き方』を見ても、あまり詳しい情報は載っていない。それどころか、そこにある情報も、料金に関しては役に立たないぐらい高くなっているという。
私には時間はあるが、金はない。とりあえず泊めてくれる友人がいるので、彼らを頼りに、スペイン語がまったくできないまま、何の予備知識もなく、行くことにした。
続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。