更新日:2005/07/05(火)
[コラム] バリアのない街第7回 介護現場のジェンダーフリー 遥矢当(はやと)
男性介護士の悩み
現在私が関わっている兵庫県西宮市のグループホームが、職員採用の募集を出した。応募結果を見ると、予想通り女性より男性の応募が多かった。男性の介護業界への進出が増えている。履歴書を見ると、年齢も経歴も様々だ。高校を卒業して間もない十代の青年から、妻子ある家庭を抱える三〇代、そして定年後の再就職先として介護の仕事を選ぶ方まで多岐に渡る。
かつては社会で男性の仕事とは言い難いイメージを持たれたこの職種に男性が応募するようになったのは、介護が社会で注目を集めるようになったからだけではないだろう。若い世代であれば学校でのボランティア体験や、企業広告による介護のイメージ戦略に触発されたのかも知れない。また中高年にとって介護業界は、成長を続ける業界で、多くは望めないものの安定した収入がある、という思いからかもしれない。介護が職を求めてさまよう人々の行き場になりつつある現状が垣間見える
続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。