人民新聞オンライン

タイトル 人民新聞ロゴ 最新版 1部150円 購読料半年間3,000円 郵便振替口座 00950-4-88555┃購読申込・問合せはこちらまで┃人民新聞社┃TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441┃Mailto:people@jimmin.com
反貧困社会編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事
更新日:2005/06/11(土)

[投書] 言わせて聞いて第1212号

「人活センター」の延長にある「日勤教育」●ふぉっくす

JR西日本尼崎駅の事故。二三歳の電車運転手とは、昔では考えられません。長い間人員削減、新規不採用のしっぺがえしが技術・技能の受け継ぎを遮断した側面もあるのでしょう。 「日勤教育」は、かつての「人材活用センター」の『伝統』の上にあるのではないでしょうか?民営化とともに鉄道を離れて一八年たちますが、いまだにかつての悪夢は続いているようです。

分割・民営化前夜に「人活センター」がらみも含めて一〇〇人以上の方達が自ら命を絶たれました。西日本だけではなく、JR総体にあの時期の弊害がいまだに残っているんだと思います。

JR西日本の井手正敬取締役は「国鉄時代の無責任体質が残っていた」などといっていますが、それはちがうでしょう。分割・民営→クビをちらつかせ、恐怖を労働者に植えつけて「自分だけが生き残る」無責任主義は、あの国鉄(国労)攻撃時代に、彼、JR東日本の松田昌士、JR東海の葛西敬之会長、自民党三塚氏、そして動労松崎氏が作り上げたものです。

あえて誤解を承知で言えば、事故車両を運転していた高見隆二郎運転士も犠牲者の一人だと思っています。

列車事故の原因は「利潤第一主義」の暴走●神奈川・田中大也

尼崎の列車事故以来、政府は新型のATS─Pの設置や速度記録装置義務付けなど、ハード面での安全強化に乗り出している。だが、何故事故が起こったのかという根本原因については目を背けているようだ。

今回の列車事故の背景には、企業の利潤第一主義の暴走が収まらなくなり、安全よりも利益が優先されるJRの体質がある。すなわち、中曽根が行った組合潰しの結果であると言える。不当解雇された千名を超える国労組合員や、安全と権利を訴える組合がかつてのように健在であったならば、今回の事故は起こったであろうか。

日本政府は、かつての組合潰しについて猛省する必要に迫られている。悪名高い日勤教育を見直したところで、企業の体質は変わりようがないのだ。

靖国は日本人の「罪の証」の場●兵庫・藤田雅子

小泉さん、あなたは「自国の人々をどう祀ろうと勝手だ」とか、「不戦の誓いをしている」等おっしゃいます。

私は尋ねます。

多くの人々を殺し、人々を苦しみに追いやった罪人を、不幸にも子どもに持った親が「親が子どもをどう祀ろうと勝手だ」とか、「親子の愛情は何にもまさるものだ。子どもは罪を償い死んで行った。親が子どもを愛おしいと思うのは当然だ」と開き直られた時、被害者の家族の心境は複雑です。親の愛の深さに感動する一方、「それが正しい親の愛情のあり方なのか」と思ったり、親の傲慢さが見え隠れする。アジアの人々の心境も同じです。人の心への配慮に欠けた政治家は一流とは言えません。人にやさしい政治家になって下さい。

もしあなたが「不戦の誓い」をするならば、広島や長崎へ行って下さい。靖国ではなく。アジアの人々は、「一般戦没者を参拝することは何ら問題なし」と繰り返し言っているのです。「少数の日本軍国主義にとりつかれた人々」と「一般の日本国民」とをアジアの人々は区別しているのです。

「民族復讐主義」を押さえるために、中国政府のした努力を思い出して下さい。そのような努力と、アジアの被害国が歴史上やってきた譲歩のことをもう一度思い出して下さい。

戦後六〇年たった今、私達日本人は「国を誤った方向に導いた人々」をも私達の「分身」として認め、ねぎらおうとするところまで来たのです。彼らは私達の身体の一部なのです。

しかし、被害を受けられた人々に開き直って、同じ態度を求める「傲慢さ」は許しがたいのです。傷つけられた人々の傷が癒されるには、長い長い年月が必要なのです。

それぞれの持つ意味は異なりますが、靖国神社は日本人にとって、広島や長崎と同様に私達日本人の「罪の証の場であり、罪の印」なのです。軍人、軍属を神として祀る靖国神社は現代の私達の日本人には「集団墓地」のようなものなのです。「軍人、軍属」を神として祀ることに賛成している訳でも、彼らを神として崇めている訳でもないのです。アジアの皆様、どうか、この点ご理解下さい。

続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。
[HOME]>[投書]


人民新聞社 本社 〒552-0023 大阪市港区港晴3-3-18 2F
TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441 Mailto:people@jimmin.com
Copyright Jimmin Shimbun. All Rights Reserved.