更新日:2005/06/11(土)
[情報] 米軍イラク撤退と平和省創設訴えるデニス・クシニッチ氏の日本招請を準備中
──グローバルピースキャンペーン きくちゆみ
はじめに
デニス・クシニッチ下院議員(オハイオ州・民主党)がロサンゼルスへやってくる、というのを知ったのは、出発の二日前だった。ネットで一番安い航空券を三万八〇〇〇円で入手したのが出発の一日前。こうして五月一五日にロス郊外で行われた「アプトン・シンクレア表現の自由賞」の授賞式に行って帰ってきた。
目的は、クシニッチに来日の打診をすること。日本での知名度はほとんどないが、アメリカの環境派や平和派の市民なら「アメリカから大量破壊兵器をなくす。軍事費は一五%即時カットして、教育費と医療費を無料にする。原発と化石燃料から脱却し、自然エネルギーを普及させる」と公言して、大統領に立候補したクシニッチのことを多少は知っている。
イラク開戦に最後まで反対し、民主党の一二六人の反対票をまとめたのも彼だ。米下院議員は四三五名だから、一二六という数字は決して少数派ではない。三分の一弱の勢力になろうとしているのだ。こんなことは日本ではまったく報道されないから誰も知らないが、ブッシュ大統領色一色に見える議会の中にも、米国の平和勢力はしっかり根を下ろし、勢力を広げつつある。
その彼が今一番力をいれているのが、「米軍のイラクからの撤退」と、「米国平和省の設立」だ。大統領府から上下両院まで共和党一色のブッシュ政権では、クシニッチの提出する法案の成立は困難だが、彼はあきらめず、今議会でも法案の提出を準備している。
「アメリカ政府の過ちを日本が共有する必要はありません」
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