更新日:2005/05/27(金)
[社会] 宇都宮「誤認逮捕事件」/責任を問われるべきは警察・検察だけか?
──深見史
昨年九月に宇都宮東署に強盗容疑で逮捕された男性が、公判途中、他の人が事件関与を自供したことで無実が明白となり、今年二月検察側が異例の無罪論告を行った、いわゆる「宇都宮誤認逮捕・誤認起訴事件」は、「知的障害者に対する捜査当局の認識の低さが問われた」(二月二五日下野新聞)事件として話題を呼んだ。
「誤認逮捕」に至った理由として、県警は「(重度知的障害者である)男性の迎合的な供述を看破できなかった」等と説明し、自白強要などについては否定し捜査の違法性は認めていない。
この事件が、警察・検察による権力犯罪であることは明らかだ。しかし、容疑者として勾留され起訴された男性の人権を侵害した者は警察・検察だけではない。
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