[社会] 釜ヶ崎/居住する公園での住所を認めよ!山内さんに手紙を出そう
居住する公園での住所を認めよ! 山内さんに手紙を出そう
人が生活する上で、居所というものがどんなに大切なことか、ということは阪神大震災などの例を引くまでもない。雨風をしのいだり、寝るだけではなく、仕事に出かけたり、仲間と寄り合ったり…、文字通り生活の拠点だ。
野宿生活を強いられる人々も何ら違いはない。たとえ、ブルーシートでつくったテントでも、そこで休息をとり、仲間と集まって雑談したり、情報を交換したりする。そこから仕事に出たり、段ボールや空きカンを集めに出るのである。
もちろん、身体にこたえる野宿生活は、しないで済むならそれに越したことはない。しかし行政がやってきていることは、目障りなテントを撤去すること、これだけだ。シェルター、あるいは自立支援センターといった箱物は、決して野宿者の「脱野宿」をサポートするものではなく、ただテントを撤去させるためだけの口実でしかなかったのである。
そして期限が来たら、そういった施設からも追い立てられる。しかし、もうテントは撤去されてしまって戻れない。生活の基盤が無い…!露宿はますます、身体に悪い。
行政は野宿者の行く先に責任が持てないのなら、手を出すな!私たちは、誰が何と言おうと、確かにここにいるんだ!
そういった闘い方の一つとして、「公園内で住んでいるテントでの住民登録を認めよ」と大阪市に申請した人がいる。山内勇志さんだ。
「警察も、市の役人も、またたくさんの仲間も、私が大阪市北区の扇町公園に住んでいるということを知っています。しかし、大阪市は『客観的に見て公園の中に人が住んでいるわけがない。よって公園内で住所など認められない』と申請を却下したんです」(山内さん)
三度の申請が却下された山内さんは、裁判を起こすことになった。五月一一日に第一回公判が行われる。
「この裁判に勝つための最大の武器は、多くの人たちが、僕が扇町公園に住んでいるということを知っているんだ、ということを証明するために、手紙が欲しいわけです。返事を出すことはできませんが、それが裁判に勝つための証拠となりますので、ご協力をよろしくお願いします」(山内さん)
住所は以下の通り。同時に、裁判費用その他活動のカンパも募っているとのこと。多くの皆さんのご協力をお願いしたい。
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大阪市北区扇町一─一 扇町公園二三号 山内勇志/カンパ…郵便口座・〇〇九三〇─六─一三九七四七「大阪キタ越冬実」※山内さんカンパと明記して下さい。