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更新日:2005/05/13(金)

[海外] パレスチナ/テルアビブ大で授業ボイコット
──テルアビブ大学生 ユヴァル・アダム 翻訳/脇浜義明

覚醒か?!イスラエル学生運動

一年前までテルアビブ大学構内は政治的に眠っていた。マリファナをやっている学生はいたが、政治的意味はなかったし、掲示板には「中古車譲ります」といった類いのビラしか見られなかった。

「ターゲット・キリング」が他の人々を多く殺傷していること、パレスチナ人家屋の破壊、パレスチナ人がオリーブ畑へ行けないばかりか、軍の見張りのもとで入植者に殴打されていることは、漠然と知っていた。「この国では何か邪悪なことが罷り通っている」という感じはあったが、それが行動に転化しなかった。

事態を一変させたのは、分離壁抗議デモに参加していたイスラエル人、ギル・ナアマティが軍に撃たれた事件である。ナアマティと一緒にデモに参加していた数人の学生が戻ってきて、ギルマン校舎(人文学部)のカフェテリアでその話をした。次々と学生が寄ってきて、ピーク時には四〜五〇人になった。みんな、驚いた様子で聞いていた。

イスラエル人も撃たれるのか?僕や君らと同じような兵隊が、丸腰の民間人を撃つのか?議論の中で、兵隊が武器を持たないデモ隊に発砲したのはこれが初めてではないことが分かった。しかし、イスラエル人が撃たれたのは初めてであった。それに、このことに学生がショックを受けたのも初めてであった。僕らは鏡に映った自分の顔を見た思いをした。嫌な顔だった。善良で、教養があって、広い心のコスモポリタンを自負する僕らは、軍のデモ隊への仕打ちに無頓着だった―それがイスラエル人にも加えられるまでは。

新しい波を実感

あちら側とこちら側

大成功の「ノー・スタディー・デー」

激論交わす学生と教師

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