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更新日:2005/03/19(土)

[海外] パレスチナ/イスラエル人学生に聞く「紛争・和平」

編集部より

昨年12月パレスチナ現地取材の際、エルサレムにある「ヘブライ大学を訪れた。ヘブライ大学は、8〜9割がイスラエル人学生だ。イスラエル人学生・アビタルさん(29才)にアラファトの死や和平交渉について聞いた。

イスラエル人学生に聞く「紛争・和平」@ 和平は望むが、動かない人々

編:アラファトの死についてどう思いますか。

アビタル:現在の希望は、イスラエル・パレスチナ両指導者が和平プランを出して、実行するのではないか、ということです。イスラエル政府をまともじゃないと思っているイスラエル人はかなりいますが、アラファト存命中は和平への展望がなかったので、政府が動かないのは仕方なかった。しかし今では、政府の中にも、アッバスに期待する人が、何人かはいます。

アラファトは、パレスチナ人のことを本当に考えていたか疑問です。死後スイスの銀行に蓄財していたことが発覚したでしょう。彼は、あのまま「戦士」として死にたかったのじゃないですか。和平への努力は何もせず、指導者の特権を満喫して、坐って待っているだけでした。

しかし、今ではパレスチナ人のニーズや幸せについて真剣に考えている若い世代のパレスチナ指導者がいます。私たちのかつての首相ラビンのように、命を賭して和平を実現しようとしています。

本当にパレスチナ庶民のことを考えるなら、占領を終わらせ、外国からの投資を導入する計画を立てるべきです。そのことはイスラエルにとってもいいことです。何より、長い間悲惨な生活をしてきたパレスチナ人にとって絶対必要です。そういう計画を立てる責任が両国の指導者にあります。

編:分離壁についてどう思いますか。

ア:私も壁反対のデモに参加しました。グリーラインよりパレスチナ側に作っている違法な壁で、パレスチナ農民のオリーブ畑を壊しています。自国の領土でないところにあんな醜いものを作る権利はありません。

壁は入植者を守るためのものですが、その代償はパレスチナ農民が支払っているのです。パレスチナ人は独立国家を樹立する必要と権利があります。誰だって自分の家が必要ですもの。

編:あなたの意見はイスラエルでは少数派でしょう。

ア:最近の世論調査では、イスラエル・ユダヤ人の七〇%がパレスチナ国家樹立に賛成しています。あのシャロン首相も賛成派になりましたよね。かといって、七〇%の多数派が積極的に和平努力するというわけでもないし、政府の無法に抗議するわけでも、パレスチナ人の苦境に感性を働かせるわけでもありません。こういう現象はどこの国にもあるのじゃないかしら。恥ずかしいことですが、事実です。私は出来ることをやり、言うべきことを言うつもりです。多くの人が私の言うことに賛成してくれますが、自分で発言する勇気はないのです。

編:パレスチナ人の友人はいますか。

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