更新日:2005/01/29(土)
[海外] パレスチナ/「合法的」に破壊される家屋
東エルサレムに住むパレスチナ人の家が「合法的」に破壊されている。そのからくりは、以下のとおりだ。家族が増え、自分の地所に新しく家を立てようと建築許可を申請しても、イスラエル当局は、5年も10年も放ったらかしにするのである。実際、パレスチナ人への建築許可件数は、イスラエル人に比して極端に少なく、こうした差別的行政システムが背景にある。
「待っても無駄」と判断し、あるいはしびれを切らして家を建てると、もうすぐ完成という時期を狙ってイスラエル軍がブルドーザーで新築の家を破壊するのだ。理由は、「建築許可のない家屋だから」。
そもそもアラブ地域には、土地を登記するという慣習がなかった。ここにイスラエルが西洋の制度を持ち込み登記されていない土地を没収した。これも合法的な土地の収奪である。
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