更新日:2005/1/4(火)
[海外] 「北朝鮮の崩壊」を目論んでいるアメリカ─中国の思惑
ここでは、韓国の雑誌『マル』掲載の論評を紹介する。「マル」とは、韓国語で「言葉」という意味である。この雑誌は、韓国で発行されている月刊誌であり、主に政治・経済・差別や人権問題・世界情勢問題・北朝鮮との民族統一問題・労働者問題など、韓国での今、現在起こっている問題や出来事を専門家や記者が色々な切り口で分析している雑誌だ。 日本での『世界』誌、アメリカの『TIMES』にあたるだろうか。今回は、北朝鮮と各国との覇権問題の記事を取り上げる。(編集部・せんべい)
北朝鮮をめぐる利権争い
何が私達を戦争という奈落に落ちこんでいったのだろうか?最近、朝鮮半島を取り巻く国内の動向は尋常ではない。このような状況において、ある専門家は「一九九四年、アメリカの北朝鮮爆撃計画以後、一番、危険な局面」という評価を下す人もある。 何にしても朝鮮半島に、平和をもたらすだけの好材料はない。 アメリカの大統領選挙では「北朝鮮を直接叩き潰す事」なのか「北朝鮮を包囲し、叩き潰す事」だけが争点となった。この二つの意見の違いは、ほんのわずかにすぎない。国際政治の舞台で、アメリカがイラクに次いで潰そうと考えている国が北朝鮮だという事は、現在、大袈裟ではなく、現実に迫って来ているのだ。 このような徴候は、少しずつ、表れてきている。北朝鮮の人権の改善を建て前に、政権崩壊狙ったシナリオが進んでいる「北朝鮮人権法」は、すでに米国国会を通過し承認されていて、出撃命令を待っている状態だ。かなり多い数の国際問題関係の専門家らはアメリカは「イラク解放法」がトマホークミサイルに先立ってイラクを爆撃したように「北朝鮮人権法」の通過したらすばやく「軍事的行為」が行われると予測している。
アメリカ中心の世界経済の下、北朝鮮はどう動くか
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