人民新聞オンライン

[コラム] ボランティアは人に強制されてするものか？「国への奉仕などお断り！」
──松本哉

政府の野郎どもがまたバカげたことをたくらんでいる。「教育改革」などと称して、中高生などにムリヤリ、ボランティア活動をさせたいそうだ。「教育改革国民会議」とかいう名前からしてウサンくさい奴らが中間報告を出したのだが、これがまた相変わらずロクでもない。小中〜高校生を半月〜一ヶ月くらい強制ボランティアに駆り出したいだと？ゆくゆくは満一八歳の者全員を一年間位動員したいだと？バカも休み休みに言え！！

しかし、「奉仕活動」とかいうものを教育に組み込まれるというのは、かなり鬱陶しい。そもそも、ボランティアを強制的にやらされること自体が、すでに意味が分からん。勝手にやるから意味があるのであって、動員されてやっても仕方ない。

この中間報告では、「農作業や森林の整備、高齢者介護などの奉仕活動を義務付ける…」などと言っているが、こんなのただの無賃労働じゃねえか！どうせ、人手不足の現場に「教育」という名目で連れて行って、一石二鳥ぐらいに思ってるんだろう。冗談じゃねえや。働かせるなら、金よこせ、金！

また、その無賃労働現場も混乱すること必至だ！自ら進んでやるボランティアだから成り立っている現場に強制動員なんかしたら、まずロクな事にならない。例えば、ムリヤリ老人介護に連行された挙句、ジジイに「最近のガキはどうもいけ好かねえ。とっとと失せろコノヤロウ！殴るぞ！」とか言われたら間違いなく大乱闘になる。逆にボケ老人から財布を盗んだり、森林でマツタケ泥棒なんか続出したらどうすんだ！！ボランティア現場も大パニックだ！

それに諸君！よくよく考えてみてくれ！「教育、教育」言ってる奴らはいったい何者なんだよ！エラそうにグズグズぬかしやがって。そもそも教育っていうのは、人間が自分の力で行動できるように成長していくための環境作りみたいなものだ。これを特定団体の奴らが、妙に「教育、教育」言い出す時はたいていあやしい。その証拠に、企業の言う「教育」は何を指しているか？ただ、連中の金儲けに役立つ人材を作るだけだ。ましてや、それが権力集団の「日本国」を仕切ってるヤツらだったらどうなるか？！国に役立つかどうかが基準とされてしまうことは間違いない。つまり、国家の利益のための奉仕活動をやらされるに決まっている。報告では「農作業」とか「老人介護」とか体のいいことを言ってるが、ケシの栽培とか密入国者を介助したりしてみろ。かなり怒られるはずだ！

また、今のところ、農作業とか介護とか、社会のためでもある事を言っているが、ちょっと化けの皮がはがれたら、何やらされるか分かったもんじゃない。世界平和のために外国で人を殺しまくるような連中に奉仕活動なんか義務付けられるなど、考えただけで恐ろしい！

結局！本当の教育改革は、下心だらけでウソくさい事を言いまくる日本政府を滅ぼすこと以外にない！！あんな奴らなど、無視、無視！そして、こっちはこっちで市民社会を作っていくのが一番の教育改革だ。