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更新日:2004/11/19(金)

[コラム] 半仕事、半ボランティアのような新しい生き方雑誌
──有機本屋=ほんコミ社 五味正彦

本誌八月五日号のこの欄で、なつかしい『プレイガイドジャーナル』のことを書いた。案の定、質問などあり。そこでそのへんの話をフォロー。

関西発の『底辺芸能誌』(と五味が勝手に名付けていた)『胡散無産』誌(一二号、二〇〇一年発行。現在休刊)に以前こんなことを書いた。…一九七〇年頃のサブカル元祖御三家は@『話の特集』、A『ニューミュージックマガジン』、B『新宿プレイマップ』。新御三家がC『プレイガイドジャーナル』、D『ワンダーランド』→『宝島』、E『マンガナンバーワン』。

それぞれの今日を、私のわかる範囲で。 @終刊、代表・矢崎泰久は『週刊金曜日』に連載中。 Aニューがとれた雑誌を現在も発行中。 B同社は解散。代表・本間健彦はその後すぐ天野祐吉と組んで新宿がつかない『プレイマップ』を編集するが、これは失敗。最近は『街から』というリトルマガジンを編集し、これがしぶくてよい。 C同社も解散。代表・村元武はその後も大阪で活躍。ビレッジプレス社をつくり、現在三誌を発行している。 D宝島は形を変え、内容も変え、現在も発行中、会社の方も大きくなった。 E赤塚不二夫を中心にしたマンガ的サブカル誌でもちろん今はない。代表は矢崎泰夫。実は前述泰久の弟。日本出版社という歴史の古い実用書出版社をずっと続けている。

BCの代表の年齢は、私よりちょい上で六〇才を越えている。そして東西を代表する若者雑誌の代表だったが、お互い会ったことはないそうで、近日会う機会をつくりたいと思っている。模索舎の代表だった私も含め三人で会って、「ああ、あれは実はね‥」と昔話で終わるのか、新しいメディアが生まれるか、それは会ったうえでのお楽しみ。

私としては、新しいシルバーメディア、団塊の世代=全共闘世代=NONの世代が、「これこそ自分たちのメディアだ」と思えるものを作ろうや、という話になれば面白いと思っているのだが。

私の個人的プランは、定年になったら(あるいは私のように勝手に半引退)、「晴耕雨読」的な、半仕事半ボランティアのような新しい生き方の提案、実践している人の紹介雑誌を作りたい。

(追記『ビレッジプレス社の発行する三誌とは『雲遊天下』、『ぐるり』(東京、中央線かいわいの情報誌)、そして本誌にしばしば登場の鵜戸口氏が編集長の『BOOKISH』これはもしかしたら、ビレッジプレス社から独立したかもしれないが。)

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