更新日:2004/10/10(日)
[社会] 「バラ色の未来」どころか「閑古鳥飛ぶ」神戸空港
乗り入れ航空会社はたった1社で、神戸市民に借金の山
9/12 神戸空港反対市民集会
九月一二日、神戸市の兵庫県私学会館で「九・一二神戸空港反対市民集会」が行われた(主催・神戸空港工事の中止を求める市民の会)。
集会は、おーまきちまきさんの歌や、沖国大米軍ヘリ墜落事件や普天間基地の辺野古移転問題などで今まさに渦中にある沖縄・読谷村議の知花昌一さんからの報告など、盛りだくさん。
「市民の会」代表で、神戸空港工事による大阪湾の海洋調査を続けている讃岐田訓さんは基調報告で、「神戸空港工事を即時中止し、撤去せよ!」と力説する。中止だけではなく「撤去」まで言う理由とは何なのだろうか?
まず、神戸市が描く「バラ色の未来予想図」が、ウソで塗り固められたものということが挙げられる。つまり、@神戸空港が大阪湾に及ぼす海洋環境破壊は、既にハッキリとデータに表れている、A空港島の本体工事費の借金返済のメドが立っていない、B空港完成後に乗り入れを表明した航空会社は一社しかなく、用地売却も進まず、開港後は「閑古鳥が飛ぶ」状態、C神戸市民には、膨大な借金の山というツケが回される、ということだ。
では、どうして神戸市は破綻が目に見えている神戸空港建設を強行し続けるのだろうか? いったん動き出した公共事業は、ブレーキの壊れた機関車のように突き進んでいくということもあるだろう。しかし、問題はそう単純なものではなさそうである。
新ガイドラインとベクテル社の陰
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