更新日:2004/09/31(金)
[投書] 言わせて聞いて第1189号
中国で繰り返される「バブル崩壊」の悪夢●大阪・人民戦線派
八月、中国旅行。街を走る乗用車は全くニホンと同じ流行車で、トラックだけは時におんぼろでした。ガイドの話では「月給一〇万円で、三〇〇万の車のローンを組んで乗る」のだそうです。
それから北京では、四年後のオリンピック目当ての建設ラッシュなのですが、ガイド氏いわく「北京市民が一〇人集まったら、七人までが不動産屋」だそうです。ただ土地は国有なので、その土地利用権を入手できるのは共産党員だけで、これが大モウケをする仕組みだそうです。
ニホンの目下の景気回復は、中国の高度成長のおかげなのですが、この話を聞いて、いつこのバブルがはじけるかを考えると、はじけた後、中国がどの方向に進むかと思う時、台風が七個も上陸した国から見れば、幕が下りたあとの後味悪い喜劇を見ているような、悪夢のような「歴史の皮肉」を感じます。
私の「言わせて聞いて」川柳を始めました●京都・渭原武司
このごろ、読者の声が少なくて寂しい。そこで「読者の文芸」にでも投稿するようなつもりではないが、他紙に投稿している川柳を、私の「身の周りで起こった腹立つこと」として「言わせて・聞いて」いただければありがたい。川柳は、まだ約二年の初心者で、年間賞は今春受賞。
丸投げなら私もとれる金メダル/死ぬまではサマワの自衛隊大丈夫/蛇にピアス小泉クンも二枚舌/夏休み空っぽ頭すっからかん/あの顔も賞味期限がきれてきた
…などと総理を皮肉くり、
共産党強がり言うなと抱き起こし/交番で空き巣男が高いびき/あんなん選んだ人も馬と鹿/アメリカの牛とブッシュは食わせもの/高齢者生きて地獄を見て死ねそう/あんな牛こんなニワトリに誰がした/社保庁に蹴りたい背中うようよと/サルよりも早く来ていたコメ泥棒/愛国心となえてきた人まだ死なず
…など社会批判する。以上、未発表の自作。
続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。