[社会] 山形大生4名不当逮捕/“泥棒”した山形大学が“ウソ”をついて被害者の学生を逮捕させた
「泥ウソ」国賠とは
二〇〇〇年四月二五日、山形大学学寮に住む学生四名が、「寮内清掃員に対する監禁・強要」容疑で、山形県警によって逮捕されました。この逮捕は、成沢郁夫山形大学学長(当時)が学生を刑事告発した直後に行なわれました。
しかし事件の発端は、学生寮において、寮内清掃員が、寮自治会の会議資料やノートなどの個人情報物を盗み出した事にあります。当該清掃員と、この件で話し合いを行ったところ、清掃員は「山形大学から学生の動向を調査するよう命じられた」と証言し、罪を認めました。
泥棒℃膜盾フ被害者の学生は、大学に事件の調査を申し出ましたが、大学は全て無視しました。しかしその後、地元テレビ局がこの学内不祥事を詳細に報道した直後、成沢学長が「清掃員を監禁し、ウソの証言を強要した」として学生を刑事告発したのです。
この成沢学長による告発は事実無根であり、学生の無実は、被逮捕後、不起訴釈放されたことによって完全に証明されています。むしろ、山形大学が清掃員に指示した動向調査のための泥棒″s為こそが人権侵害にあたります。この事件は、そもそも加害者である山形大学が、自ら行った人権侵害の事実を隠蔽するため、無実かつ被害者の学生を告発し、犯罪者に仕立て上げたものに他なりません。
この山形大学による泥棒≠ニウソ≠ノよって、自らの人権の回復を求めた学生が更に不当逮捕されるという、二重の人権被害者となりました。これは、大学という教育現場で行われた無法な′力犯罪・弾圧事件です。
そこで被害者となった学生達が、この教育現場の改善と、自らの侵害された人権と名誉の回復を求めて、山形大学・国を被告とした国家賠償請求訴訟を行なっています。
この事件が山形大学による@泥棒℃膜盾ニ、Aそのもみ消しのためのウソ≠フ告発であることから、私達は「泥棒はウソのはじまりだった」国賠(通称「泥ウソ」国賠)と名付けています。