[投書]言わせて聞いて第1183号
厚木基地の米軍が増強される ●神奈川・田中大也
今、厚木基地で大幅な米軍の強化が検討されています。
具体的には、厚木基地に最新鋭戦闘爆撃機FA Eスーパーホーネットが、早ければ九月にも十数機やってくるというものです。
このスーパーホーネットはエンジン出力量が強大で、以前よりも「広範な」作戦を展開することが可能とのこと。すなわち他国を侵略するための「矛」としての役割が強いということです(同時に、地域住民には耐え難い騒音をもたらします)。
朝鮮民主主義人民共和国や中東諸国に大きな威圧をもたらす今回の増強は、そのまま我々に対する「テロ」への危険につながります。
まだまだ、全国的な関心は低い問題ですが、この文章を読んで下さった皆様は、是非とも広めて下さい。反戦の志を持つ人にとって、重要な問題になるはずです。
不幸と不公正を生み出す天皇制はなくした方がいい●大阪・JS
雅子さんは外務省を退職する時「私はこれから皇室へ外交という仕事≠しに行って参ります」と言ったそうだ。皇太子と結婚して一一年。当初の三年間は、中東などへ皇太子外交も活発に行われ、雅子さんも生き生きとしていたが、その後の八年間(愛子さんを産み育てる二年を差し引いても六年間)は、全くその仕事″ト開を考えていた雅子さんに、宮内庁の圧力は大きく「雅子の人格とキャリアを否定する発言」は当然出たのだろう。
「嫁に行った」女性には多かれ少なかれこのような世継ぎを産む圧力がかけられるのが男性社会だが、雅子さんはそのヒエラルキーの頂点にある天皇家に「嫁に行く」時、考えなかったのだろうか。直系男子を産むことが女の第一の仕事である、という皇室内パラダイムが見えないほど、雅子さんの目を曇らせたのはキャリアウーマンとしての自分への過信故なのだろうか。
私にとって天皇制は、多くの人々を戦争に駆り立てた裕仁の戦争責任もさることながら、年間七〇億円ともそれ以上ともいわれる莫大な税金を浪費し、都内の緑地を一族で独占するアンフェアな存在であり、システム廃止を考える冷たい関係でしかないが、五〇〜六〇代の多くの女性は今回も食い入るように「皇室番組」を見つめている。本当に彼女らは「皇室番組」が好きだ。雅子さんは美智子さんに次いで、皇族からではなく、民間から天皇家に「嫁に行った」二人目の女性だからだろうか。
あんなところに嫁いだあげく、宮内庁や舅・姑の圧力に苦労する雅子さんに「めげないで頑張って!」と多くの「嫁」からのエールが今回も聞こえてくる。そんなおばちゃん達が私は好きだけれど、多くの不幸と不公正さを生み出す天皇制権力は、やっぱりなくした方がいいと思う。雅子さんはかわいそうなんだろうか?