[情報] 戦争反対ロードマップ・東京行動報告
──竹林伸幸
公明党本部との「面談」が実現
四月二四日、公明党本部による「文書または口頭による公開質問状への回答」の機会が実現しました。内容が形式的で質問状の内容に踏み込んだものではなかったにせよ、昨年末以降、一〇〇余日にわたって(回答を)「無視」され続けてきた私たちにとって、これを運動の一つの「成果」であると同時に、「転機」ととらえたいと思います。
「面談」の雰囲気と内容
冒頭「今日は議員等幹部が出払っているので『個人の立場』で話を聞きます」と何度も断った上で(公明党本部の建物のなかに客人を受け入れ、対話をし、公明党関係の資料を示せば、これを世間では「公明党本部が対応した」というのではないのでしょうか?)、「面談」自体は穏やかな空気のなかで始まりました。ここでも公明党への申し入れ等は無数にあるため、私たちの公開質問状への対応が遅れたとの「釈明」がありました。
「面談」自体全体で約三〇分。実質的な応答にはほとんど入ることはできませんでしたが、公明党側からの資料の提供がありました。
「公開質問状」を哲学・政策を争うものに
今回の「面談」実現を別の側面から見ると、「公明党と私たち両者の思惑が見事に一致していたため」といういい方もできるかもしれません、この場合の両者のキーワードは、いうまでもなく「参議院選挙」です。私たちの側からは、七月の参議院選挙に私たちの公開質問状を(形の上ではあくまで公明党への公開質問状という形式を取りながら)公明党を始めとするすべての政党、すべての候補者そしてすべての有権者の胸元に突きつけたいと思います。そして、この公開質問状を、選挙の際に時折見られる「出所不明・低次元の誹謗・中傷ビラ」ではなく「哲学と政策を争う本来のビラ」の形で堂々と登場させることができれば、と希望します。
公開質問状を反戦平和の反転攻勢のきっかけに
@公開質問状の改訂──骨子は変えませんが、自衛隊イラク派兵等、イラク情勢の変化、人質問題、年金問題等新たな問題の発生も念頭に置き、九条改憲を新たな一項目として加えた「草稿」を一週間後をメドに発表し、各位のご意見をお聞きした上で決定したいと考えています。
A賛同人追加募集──現在は「市民有志」五一名。この際これを地域的にも人数的にも押し寄せる波のように(!)広げればと希望します。「無風、無事を演出する参議院選挙」に一石を!
B参議院選挙の中での位置付け──現在の国会議員の八割が有事法制や九条改憲に賛成していますが、その圧倒的多数はこれらの「地方」から選出されています。「地方」においては「反戦平和」の闘いの直接目標を持たないためにこの種の問題がより遠くに感ぜられやすく、そこを戦争推進勢力にうまく突かれているのが現状ではないでしょうか。公開質問状を反転攻勢のきっかけにできれば、と希望します。