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更新日:2004/05/31(月)

[投書] 言わせて聞いて第1177号

「人質作戦」断固支持!人民新聞は何故言わぬ? ●大阪・K

私は、米英他の侵略・占領軍に対するイラクの人々の戦いを、正義・正当かつ当然の戦いとして、断固支持します。同じ意味で、「人質作戦」も断固支持します。世の左翼の方々が、中でも特に「イチビリ」が取り柄なはずの人民新聞が、何故そう言わないのか、不思議でなりません。

考えてもみてください。もし、人質が自衛隊員や政府関係者、復興利権狙いの企業関係者だったら、どうだったのでしょうか。今回の人質が、ボランティアやNGOのメンバーで、自衛隊派遣に批判的な人々であり、全国の市民運動やNGOグループが人質解放に取り組んだことへの配慮は、分からないでもありません。しかしそうだとしても、「人質作戦」を支持した上で、作戦を実施したグループに「あなた方は人質を間違えたのであり、ただちに解放を」と呼びかけるのが「スジ」と言うべきではないのでしょうか。

現に、人質となった五人が解放されたのは、市民運動やNGOグループのそうした呼びかけがイラク現地に通じたからであり(「作戦支持」と言ったかどうかは知りませんが…)、日本政府はなす術もなく、ひたすらオロオロしていたにすぎません。

もう一つ、人質が無事解放されるや、その日本政府が「自己責任」なぞと言いだしました。パスポートに書いてある「所持者の安全云々」は、いったいどうなったのでしょうか。後に人質となった二人については、政府は当初から「あんな『過激派』はどうなろうと知ったことではない」と言わんばかりの対応でした。露骨な思想・信条による差別であり、憲法も真っ青!です。さすがに世界中のマスコミに呆れられ、物笑いの種にされて(あのパウエル国務長官ですら、ボランティアやNGOの活動を評価すべきと言っているのに!)、少しトーンダウンしてきたようですが、日本政府(マスコミも含めて)のこの度し難さは、徹底して批判していくべきだと思います。

虎の門病院前での「誤診追及」のビラ撒きに病院側「名誉毀損」で告訴 ●東京・MK

中西副院長のうそ、河野検事の脅迫、牧秘書官のうそ等々。一七年前の虎の門病院での誤診にがまん出来なくて、辛くって、去年一二月末から虎の門の地下鉄の出入口で、このチラシ(「中西副院長と河野検事は謝罪せよ!誤診は古い話ですが、中西と河野のことは二年も経っていない」)を撒きはじめて、ここに至っています。

ところが四月一五日、病院側は裁判を仕掛けてきました。「チラシ撒きを止めよ」との事です。これも、交通費、チラシ代もかかるし、河野検事の事件以来、殆ど歩くのが困難な状態なのに、何とか頑張ってたのですが、ウソ八百並べた訴状は、私をまたどん底に突き落とすものでした。

弁護士も頼めない私の事を知ってて、七人もお抱えの弁護士連名で、私が「名誉棄損」で五六〇万の債務者になってるんです。

三月一六日に、東村山在住で虎の門で癌の手術をするKさんから電話があり、「病院に抗議の電話をしたら、『病院も困ってる。示談にしたいけど、向こうは一〇〇〇万、こちらは一〇〇万か二〇〇万で折り合わない。裁判をするにも老齢だし』と言ってた」と…。

裁判は五月二六日です。やはり、チラシを見た、Mさん(奥さんを誤診で亡くされたとのこと)が同情して下さって、何もできない私の為、答弁書を書いてくれています。

とても有り難い事です。私は、誤診の恨みを晴らさないと死ねません。

(編集部で一部要約)

犯罪拘束者も「テロリスト」も人権はある ●東拘・橋本和也

いわゆる監獄に於いても、今行われている対米軍占領闘争にしても、支配権力のむき出しの体制側の主導の下に進行されているのが現状である。つまり、獄にあっては「人権」そのものが認められない現状は、まるで刑罰の中に含まれているかの様に横暴だ。他方で、中東支配とは、「テロ撲滅」という大義をかざしたオイル利権の支配という乱暴だ。

したがって、「獄」という空間で「権利」を主張する事は、国に反逆する不届き者≠フ烙印を押されるという事となり、制圧の対象となる。とかく権力側・体制側というものは、拘束者、あるいは反体制とする民族主義者への制圧が、何かとてつもなく効果があるかのように世論、もしくはテロ集団に想わせたい、という愚弁がある。

しかし、犯罪拘束者にも、また、テロリストにも人権はあり、侵害の保護というものは許されるものである。

今のままでは、法務省も米軍も、「犯罪者を取り締まる側」が犯罪者へと化身するという、ミイラとりがミイラとなってしまいかねない。

何かアドバイスある様でしたら、お手紙頂ければ幸いです。

「反日分子」「非国民」と呼ばれるのは誇るべきこと ●北海道・牧野時夫

「反日分子」という言葉を久々に聞いた。それを言った議員は、「失言ではないから、撤回もしない」とほざきやがった。そのうち非国民という言葉が、復活するに違いない。

全くいやな時代になってきたものだ。日本という国は、どうしてこうも異質なものを排除しようとするのだろうか。難民も先進国の中で唯一、極端に受け入れを拒否しているし、北海道でも銭湯でロシア人の入浴を拒否したり、ひどいもんだ。

本当は、日本ほど雑多な民族のDNAが混ざっている人種もいないというのに。中国の漢民族や、朝鮮民族の方が、ずっとDNAのばらつきが少ないのである。それなのに、未だに「単一民族国家」などという虚構を信じ、皇国史観まで信じている連中がいるのだから、話にならない。小林よしのりなんて、本当にバカもいいところだ!

天皇家は人種的には、日本の中で最も純粋に朝鮮人の血を引いていることが、はっきりしている。日本人は、本当は混ざっているからこそ、アイデンティティーを持ちたがるということなのだろうか。

まあ、そんなことはどうでもよい。「反日分子」「非国民」というレッテルを貼られる者こそ、本当に日本のことを考え、平和のために命をかけているのだ。「反日分子」「非国民」と呼ばれることは、これは誇るべきことである。高遠さん、今井君、引っ込んでないで堂々と、日本政府を牛耳るバカ者どもに言いたいことを言ってやれ!

高遠さんが解放された時に、「本当は言いたいことは、たくさんあるけれど…」と泣きじゃくる姿を見て、私は本当に胸が締め付けられた。

日本政府も悪いが、政府のことをはっきり批判しないマスコミには、もううんざりである。かつての大本営発表みたいなもので、一般大衆はマスコミの姿勢に全く操られているじゃないか。北海道新聞は、ネットでは「反日的」と言われているようだから、まだ頑張っているようだけれどね。でも、まだまだ突っ込みが足りないよ。もっと厳しく、「おかしいことはおかしい」と言うべきだろう。人質の解放をあれだけ邪魔しておきながら、何でまだ小泉の支持率が高いわけ?信じられないことだよね。その点スペイン国民は、日本よりはずっと賢いみたいだ。

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