[投書] イラク人質事件・意見特集/小泉の正体はやっぱりブッシュのポチだった
早めに日本政府を倒そう
──貧乏人大反乱集団・松本 哉
なんだか知らないが、日本人三人がイラクで人質になって、日本軍のイラク撤退要求のネタになっているそうだ!まあ、日本人かどうかはどうでもいいことだが、彼らは普通にフリーのジャーナリストだったり、人助けなんかをしている人だったりするという・・・。とんだトバッチリじゃないか!
それもこれも、日本政府の大バカどもが外国で悪さばかり働いているからいけない。イラクの連中からすれば、日本が米英と徒党を組んで占領してるんだから、そりゃあ「日本人=敵国人」と勘違いするのも無理ない。日本の悪事のせいで人質騒ぎも起こってしまった。実にいい迷惑だ!どうしてくれるんだ小泉!
それにしても、金持ち連中がつくった日本政府はロクな事をしない。「自衛隊イラク派遣」とかエラそうなこと言ったって、結局は、ボッタクリ集団の寄せ集め(日本政府)がアメリカのおこぼれを頂戴しようと火事場泥棒に行ってるようなもんだ!これだから金に目の眩んだ奴らのやることはいやだ!こんな連中のおかげでさらわれたら、本当にたまらんな。
で、さらにふざけてるのは、人質の家族に嫌がらせをするような人非人がたくさんいるらしい事だ!「自業自得だ」「死ね」などとぬかしているという・・・。おい、誰だ誰だ?こんなことほざいてる連中は!自民党か?田園調布の金持ちか?あるいは成り上がりを目指してる右翼貧乏人の仕業か?
いずれにしろ、最近、人質騒動で自衛隊派遣反対の世論が沸いてきて、日本の火事場泥棒が邪魔されるのにムカついているやつらの仕業っぽい。金持ち階級のアホどもは、国内で貧乏人から金を巻き上げてるだけでなく、国益に反するなら人がさらわれてもこんなこと言い出すか!まったく、こういう奴らこそ、発見したらフクロ叩きにしなきゃならんな!
だが、人質にとった連中は「日本政府はロクでもないが、日本民衆の声を聴こう」などとして、人質を解放すると言い出した。おお、エライ!よく気付いた!その通り!「日本政府=日本人」ではないのだ!なんだ、自民党よりよっぽど賢いじゃないか!
ともかく!彼らに言われるまでもなく、日本を仕切る金持ち連合政府を早めに倒してしまおうではないか!あいつらをのさばらせておいたら、また何度となくトバッチリがこっちにくるかわからない!貧乏人ども、暴れ出せ暴れ出せ!
アメリカこそ「卑劣」だ
──兵庫・黒畑 耕三
車椅子の老師をミサイルで狙い撃ちするテロリストを全面支援するブッシュ。「卑劣」極まりない手口でイラクの民を無差別に殺戮するアメリカの国家テロ。アフガニスタン、ソマリア、ベトナム三国でアメリカはどれほどの人間を殺してきたのだろう。そのアメリカに盲従してきた日本、とりわけ小泉首相の自衛隊派兵は犯罪的行為で糾弾されるべきである。今回の日本人三名の拘束は、ここに由来する。
卑劣だ、蛮行だ、としたり顔のニュースキャスターやタレント学者が小泉首相の広報官のように解説する。反吐を吐くほどムカツク。ダブルスタンダードだ。
占領軍は速やかにイラクから撤退すべきである。イラク人民が統治、国連が支援することが肝要である。ゲリラが日本人三人をはじめ、拘束しているすべての人々を解放することと同時に、自衛隊のイラクからの即時全面撤退を小泉首相に強く要求する。アメリカこそ「卑劣」ではないのか!
日本人を人質にしているのは誰?
──兵庫・Y・I
四月一〇日、ある講演会での話です。人質事件が起こってすぐにコメントを求められた 人がいました。彼はアメリカ人でイラク通。多分誰よりも現地のことをよく知っている人です。彼はすぐさま答えました。
「人質が殺されることは、絶対ない。だってあれはヤラセだから。アメリカと日本政府がぐるになってヤラセている事件。それは関東軍が柳条溝事件をおこしたのと同じ。あれから日本は満州へ本格的に出て行った」
この原稿が載る頃事態はどうなっているかわかりませんが、結果にかかわらず、そういうものの見方は必要でしょう。
邦人拘束事件で明らかになったもの
──神奈川・田中 大也
この事件は、わからないことだらけなのですが、今回の拘束事件で明らかになったことがいくつかあります。 一つは、イラクでの自衛隊の活動が、「復興支援」などではなく、米軍をバックアップするためのものであるとイラクの人々にもすでに看破されているという点です。 これは、今回の事件で武装勢力が、日本政府を糾弾する声明を発表した上、身代金要求よりも困難な「自衛隊の撤退」を求めてきた点からも明らかです。
う一つは、イラクのゲリラ的組織を含めた多くの人々は、日本人民の大衆的な運動に期待を寄せているということです。
これは、武装勢力サイドとの交渉もないまま、「テロに屈しない」の一点張りを続ける日本政府の対応に、「失望した」としながらも被拘束者三名の活動状況を伝えるメディアや、自衛隊撤退を求めるデモなどの情報から「日本政府が日本国民の気持ちを代弁しているのではないことがわかった」とする声明、さらにはその後の「自衛隊を撤退させるよう日本政府に圧力をかけてほしい」という彼らのメッセージから判断することができます。
確かに、民間人を拘束し、処刑しようというのは全く非人道的行為と言えるでしょうが、彼らをそこまで駆り立てたのは、昨年三月以降のアメリカとその連合軍によって行われた侵略と占領でしょう。今でもファルージャでは、町中が米軍の圧倒的な武力によって蹂躙され、おびただしい数のイラク人(その中には一般人や、女性、子供もたくさんいることでしょう)が犠牲になっています。
もはや、一刻の猶予もありません。この事件がどうなるにせよ、自衛隊を撤退させるよう、声を上げていくべきです。そして、それこそがイラク民衆の望んでいることなのです。
武装米兵輸送する自衛隊
──大阪・酒井 徹
イラクでの邦人人質事件を受けて福田官房長官は、「わが国の自衛隊はイラクの人々のために人道復興支援をしているので、撤退する理由はない」と発言した。しかし自衛隊は、決して「人道」的な「復興支援」のみをイラクで行なっているわけではない。
イラクへの物資輸送にあたる航空自衛隊が、武器を持った米兵を輸送していたことが今月八日、明らかになった(朝日新聞四月九日)。自衛隊イラク派遣の「実施要綱」には、「武器(弾薬を含む)の輸送は行わない」と定められている。それにもかかわらず政府は、米兵が護身用として携行する武器は「武器・弾薬に当たらない」などとして、自衛隊による武装米兵の輸送を強行したのだ。自衛隊は米軍物資のみならず、武器を持った米兵をも輸送し、イラクの軍事占領を続ける米軍に公然と加担しているのである。
イラク駐留米軍は、イラク中部のファルージャに戦車や武装ヘリを投入し、大規模な攻撃を行なっている。米軍請負業者四人を殺害した犯人の拘束が目的とされるが、あまりにも常軌を逸した「報復」であると言わざるをえない。さらにイラク中南部では、占領軍とイスラム教シーア派との衝突が激しさを増し、自衛隊の駐屯するイラク南部のサマワでも、今月七日、陸上自衛隊の宿営地を狙い、三発の迫撃砲が打ち込まれた。「イラク特措法」は、イラクにおいて自衛隊が活動できる範囲を「非戦闘地域」のみに限定している。
自衛隊は、反戦派市民を標的とした人質事件によってではなく、日本・イラク民衆による大衆的な反戦・反占領闘争によって、今こそイラクから撤退させなければならない。 ※なお、ホームページ『酒井徹の今週の裏主張』により詳しい論考を掲載しています。
クソクラエ日米軍事同盟
──藤本 治
三人の日本人のいわゆる「人質問題」に関して、日本国政府は、人道支援などという美辞を口にする資格のないことを露呈した。煮え切らぬというか、錯綜する情報と情報との間をウロウロするのみである。川口外務大臣の如きは、こともあろうに、三人の「人質」のそれぞれ方法は異なるにしても心底から人道支援に自らの身を投げ出して尽力するその言動を、自衛隊のイラク出兵の正当化に利用しようとした。愚劣にして厚かましいと言うほかない。真相は、自衛隊の出兵が無辜純粋な三人の活動を危地に陥れ、その生命を危機に瀕せしめているのである。
自衛隊が出兵したのは、イラク特措法という議会における立法という形式を踏んだという些末(サマーワにおけるこれからの自衛隊の活動がイラク特措法を逸脱するかどうかということも含めて)を端折っていうなら、日米軍事同盟を金科玉条として、米英のイラク侵攻戦争に加担したことを意味する。
三人の生命を救って、と嘆願するだけでない、自衛隊の撤退を政府に向かって主張した三人のご家族の方々の姿に、私は涙を流しながら喝采する。平和への希求と民主主義とが一如であることを証しているからだ。
クソクラエ日米軍事同盟!
ブッシュ・小泉という押し込み強盗
──塩見 隆也
二人の押し込み強盗が、無法にも庶民の家庭に武装して侵入しました。
家屋を占拠し、主犯の方は家人を殺したり、縛り上げたりして服従を強い、もう一人は、自分達の占拠の為に破壊された家屋に強引に居座るため、「壊れていて、不便である。復興してやる」と、『お為ごかし』の行動をしました。
被害を受けた家人の一人が、家人を助けようとしている人を「強盗達の片割れ」と勘違いして「拘束して」、強盗どもに「出て行け」と抵抗しました。
現在起こっている拘束事件は誤りですが、このような大局で捉えられ、政府の「人道的復興支援」と銘打った自衛隊派兵のまやかしは徹底的に批判されるべきです。
両者の行為は同一平面では断じて論じられず、月とすっぽんの違いがあることがしっかり認識されるべきです。
一方は自衛の行動から生まれた誤りであり、他方は爪の先から頭のてっぺんまで悪臭漂う帝国主義の邪悪さを意識した行動の違いです。
従属と侵略の小泉政権は直ちに「押し込み強盗」、その要の派兵を止めるべきである。
僕らはこの闘いを更に推し進め、政府と日本民衆は意見が違い、拘束された人々が日本政府に反対する日本民衆の仲間で、イラクの人々に尽くそうとしていることを誠心誠意で説明し、解放を訴えるべきと思います。
必要とされている事柄は、同胞の見地で、メディアも最大限利用しつつ、同胞見殺しの押し込み強盗の政府を徹底批判し、「自衛隊即時撤退」の大衆運動を更に推し進め、他方でイラク民衆に『民衆と民族の国際主義的連帯』の見地で、三人の同胞の即時解放を訴えるべきでしょう。
義無き利のみの小ずるい政治から脱却し、徳高き信義ある日本を目指しましょう。
森を作るように
──大阪・黄砂慎也
火は一瞬にして森を燃やすが、水は何十年、何百年とかけて森を作る。
おそらく平和とは後者のように長い年月をかけ、森を作るようなものだと思う。
これまで日本は、中東で尊敬され好意をもたれてきた。それが自衛隊派遣で、一瞬にして憎悪に変わった。過去、先人が長い間をかけ築いてきた信頼関係が壊れたのだ。「自由や平和のための武力行使」などありえないことの証左だろう。武力はコミュニケーションを断絶させる。
火のように一瞬で関係を消滅させる。攻める側の唱える一方的な「自由」や「平和」には、 他者がいない。平和は他者との関係の中で、個々人の努力により築くものでもある。 対話により、互いに違いを認め、理解し合わなければ、本当の親友はできない。小泉とブッシュの間には信頼関係はなく、利害関係しかない。
今この瞬間にも、世界中で多くの罪なき無辜な市民が犠牲になっている。平和への運動は粘り強く、森を作るようになされなければならない。イラクへ渡った三人の日本人が、誰よりも良く知っていることだと思う。