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更新日:2004/04/19(月)

[社会] 拘留理由開示に詰め掛けた市民の怒り沸騰

立川自衛隊監視テント村メンバー三人の不当逮捕・その後

三月一一日、八王子地方裁判所で、不当逮捕された立川自衛隊監視テント村のメンバー三名の、拘留理由開示裁判が行われた。

午前一〇時半、裁判所にはすでに、傍聴を希望する市民の長蛇の列。

傍聴を希望した市民は、一般市民であり、この不当逮捕の情報を知り駆け付けた人達であった。女性や家族連れの姿もあり、あまりの傍聴希望者の多さに、メンバー一人の裁判ごとに、傍聴人を入れ替える措置をとらなければならなかった。それでも傍聴券を入手できなかった人もおり、市民の怒りが、はっきりと目に見える形であらわれた。

午前一一時過ぎ、裁判所の職員が、法廷内外を大勢で監視するというものものしい雰囲気の中、拘留理由開示公判が開始された。

私が傍聴したのは、二番目の公判。当局側は、「許可を受けずに立ち入った」「注意事項が書いてある掲示があった」などと、不法性を強調するばかり。「果たして逮捕すべき案件なのかどうか」という点を、全く無視するかのような発言で、これに対し傍聴席から抗議の声が上がった。

その後、メンバーの発言する場面になり、「一日に七時間は取調べを受ける。これまでに計三七回もの取調べを受けた」、「黙秘権を法によって認めているにも関わらず、理由を詰問される」などの過酷な取調べの状況が明らかになった。

 さらには、彼の実母が介護保険を適用していることを指して、「お前らは国家に反逆しているのに、介護保険などを適用して、恥ずかしくはないのか」とまで言われたそうだ。完全な権力による人権侵害である。

その後、メンバーの発言は「自衛隊の人間全てが、派兵に賛成しているわけでなはい」、「自衛隊員の中でも、ビラを受け取ってくれたり話を聞いてくれる人が増えてきた」といった反戦活動の近況にまで及んだ。

最後に、「自分の拘留は不当であり、即時釈放すべきだ」、「自分が拘束されていると、自衛隊員の知る権利まで奪ってしまうことになる」と鋭く指摘するや、法廷内は万雷の拍手に包まれた。閉廷された後もしばらくの間拍手は止むことはなかった。

すべての審理終了後、法廷のドアを開けると、皆が詰め掛けいつまでも声援を送り、拍手をし、拘束されたメンバーを励ましていた。この弾圧に対する連帯の思いを改めて感じることができた。

公判終了後は、隣接された公園に移動し、担当弁護士による近況報告、カンパ等要請行動、シュプレヒ・コールなどを行って散会となった。

私は三月三日の記者会見以来、何度かこの事件の闘争現場に足を運んでいるが、その度に、市民の怒りが「大きなうねり」となっていっているのを感じている。この事件がもし、起訴・有罪ということになってしまったら、市民の怒りは臨界点を超えてしまうだろう。  (田中大也)

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