更新日:(2004/03/27)
[コラム] 日朝政府間、すでに裏で手打ち?
京都に住む在日韓国人詩人Kさんの呼びかけで、毎年1回3・1民族独立運動記念フォーラムが開かれている。今年で5回目、筆者も招かれて毎年参加している。毎回2〜30名の小さな集まりだが85年前の「独立宣言文」を朝鮮語と日本語で朗読し、出席者は短くても必ず一言発言する決まりになっている
メンバーは韓国籍・朝鮮籍の朝鮮人と日本人の知識人・文化人・ジャーナリスト・民族運動家・政治家・市民・主婦など多彩であるが、会場内での言動は暴力以外は自由という本音で語り合えるのが、とても楽しい。今年は北朝鮮の6ヵ国協議、拉致問題、小泉首相の靖国参拝問題など時の話題で侃々諤々、火花の散る議論が相次いだ
筆者が関心を引いた話は、どうやら日朝政府間の国交回復交渉は、裏では手打ち式が終わっていることである。問題は、第二次大戦の戦後処理も、朝鮮戦争の休戦課題も金銭処理(経済援助)で棚上げされた日韓条約と同じ線で北朝鮮が妥協している点である。北朝鮮はもはや米日帝国主義に白旗をあげているのである
「3・1独立宣言の原点に戻れ」という朝鮮民族運動は、朝鮮半島の民族統一と独立闘争の主流に浮上しつつある。けれども日米韓同盟の朝鮮半島支配戦略は、着々と進行している。闘いの焦点は朝鮮半島民族独立闘争と階級闘争に移ろうとしている。歴史の流れは原則的である。(F)
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