人民新聞オンライン

タイトル 人民新聞ロゴ 最新版 1部150円 購読料半年間3,000円 郵便振替口座 00950-4-88555┃購読申込・問合せはこちらまで┃人民新聞社┃TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441┃Mailto:people@jimmin.com
反貧困社会編集一言政治海外情報投書コラムサイトについてリンク過去記事
更新日:2004/03/06(土)

[海外] カンボジア/ついに地雷発見!

「やっと会えたな」とつのる喜び(?)

実際に出てきたのを見ると、こちらも自然と気合が入ります。ええ、すごく気合入りました。もう「絶対にこの手で地雷を見つけてやる!」って。地雷を見つけなくても、撤去作業は実際にやっているわけですが、やはり地雷撤去を志したからには、「何としてもこの手で見つけ、処理したい」と思ってました。で、気合入れてザクザク掘っていく。この時は不思議と恐怖感はなく、ただひたすら地雷を見つけることだけを考えていました。

地面をえぐる。感触なし。数a横をえぐる。感触なし。更にその横をえぐる。何かがあたる(!)。もう一度つつく。何か硬い物。その周りを少し掘り、指でそれに触れてみる。木の根っこだ(…)。

再び地面をえぐる。何もなければまたその横をえぐり、何かが当たれば、それが何かを確認する。ひたすらそれを繰り返し、時々、ワイヤートラップがないか確認する。

そうやって横一b程の幅で掘りつつ、奥に進んでいきます。何度も石や木を掘り返し、三b位進んだ時、明らかに今までと違う感触があった。もう一度軽くつつく。間違いない。慎重に周りを掘る。指で触れてみる。金属だ。更にその周りの土をどけていく。

見つけた、地雷だ!

少しづつ土をどけていく。出てきたのは直径三〇a程のロシア製対戦車地雷。館長が水の補給のために村に出かけていたので、帰りを待って除去解体に移ることにする。

館長が帰ってくるまでしばらく時間があったので、なんとなく今自分が見つけた地雷を、ぼーっと眺めていました。なぜだかよく分からないのだけれど「この地雷は埋められてから何年もの間、自分を待っていたんじゃないか?」という気がして、しばらくそれを眺め続けていた。なんか「やっと会えたな」とでも言ってやりたいような気分になりました。「カンボジアの森の中で、地雷相手に何考えてんだ 」って感じですが、本当にそう感じてました。暑さと緊張感で、多少頭がやられてたかもしれません。

アレンが話し掛けてくる。 「これでお前もディマイナー(地雷撤去作業者)だな。俺は解体はやったが、探索と発見はまだなんだ。次は俺の番だ」

そう言われて、初めて「そうかー、とにかくやったんだわなー」と感じる。地雷見つけて喜ぶのもどうかと思うのですが、嬉しかった。自分が目指していたものからすれば、それはほんのスタート地点にしか過ぎないのだけれども、それでもとにかく嬉しかった。(つづく)

続きは本紙 【月3回発行】 にて。購読方法はこちらです。
[HOME]>[海外]


人民新聞社 本社 〒552-0023 大阪市港区港晴3-3-18 2F
TEL (06) 6572-9440 FAX (06) 6572-9441 Mailto:people@jimmin.com
Copyright Jimmin Shimbun. All Rights Reserved.